読みもの
30秒でわかるブラームス:交響曲第4番

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番について30秒で丸わかり♪
フェリックス・メンデルスゾーン(1809~47)のピアノ三重奏曲は(少年期の習作を別として)2曲残されていますが、いずれも確かな古典的な構成力と豊かなロマン性が見事な調和を見せているという点で、彼の美質が発揮された作品となっています。特にこの第1番は演奏会でしばしば取り上げられている人気曲で、友人であった同じロマン派を代表する作曲家シューマンもこの曲を高く評価し、ベートーヴェンやシューベルトのピアノ三重奏曲に並ぶ優れた作品と称えています。明快な造型のうちにロマン的な幻想味を湛えたいかにもメンデルスゾーンらしい名作といえるでしょう。
第1楽章はメランコリックな第1主題と叙情的な第2主題を持つソナタ形式で、情熱的に運ばれます。第2楽章は情感に満ちた緩徐楽章。短調の中間部ではやや劇的な激しさを強めます。第3楽章はメンデルスゾーン特有の軽やかな妖精風のスケルツォで、通例の3部形式ではなく、ロンド・ソナタ形式をとっています。第4楽章はリズミックな主題を中心にダイナミックな展開を示すロンド・フィナーレで、最後は長調で明るく締めくくられます。
作曲年:1839年
演奏時間:約28分
編成:ピアノ、ヴァイオリン、チェロ







