
読みもの
2025.11.12
名曲解説100
30秒でわかるモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番について30秒で丸わかり♪
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~91)は故郷ザルツブルクでの自由がきかない宮廷音楽家の地位を捨て、1781年にウィーンに移住してフリーの音楽家としての活動を始めました。彼のウィーンでの名声を特に高めたのは自作自演のピアノ協奏曲で、当時の聴衆の好むきらびやかな作風のうちに豊かな音楽性を生かした数々のピアノ協奏曲は大きな人気を呼ぶことになります。
このニ短調の協奏曲もそうした中で生み出されましたが、移住から4年経ったこの時期の彼はウィーンの聴衆の趣味を超えた芸術性を追求するようになっていました。この作品も当時の聴衆が協奏曲に求めた社交的絢爛さを超え、短調の暗いドラマ性や激しいパトスの表出、ピアノと管弦楽の交響曲風の緊密な関係など、新たな表現を大胆に示した傑作となっています。
第1楽章の不気味なシンコペーションの開始からして異様な緊張感に満ち、劇的な展開が繰り広げられます。ロマンスと表記された第2楽章は穏やかさのうちに深い情緒を湛えていますが、中間部では激しい感情を爆発させます。第3楽章は不安に駆られるように運ばれる短調のフィナーレですが、最後は長調の明るさのうちに輝かしく終わります。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番
作曲年:1785年
演奏時間:約30分
編成:フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部、独奏ピアノ
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