レポート
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クライスラー:愛の喜びについて30秒で丸わかり♪
ウィーン生まれの大ヴァイオリニストであったフリッツ・クライスラー(1875~1962)は自ら多くのヴァイオリンのための小品を作曲しています。その中でもとりわけよく演奏される曲のひとつがこの《愛の喜び》です。
3拍子によるワルツ風の華やかな曲で、その晴れやかな曲想はまさに愛の喜びを歌い上げるにふさわしいといえるでしょう。躍動的な主部に対して、中間部では叙情的な旋律がたっぷりと歌われます。当初19世紀のウィンナ・ワルツの作曲家ヨーゼフ・ランナーの作品として発表され、のちにクライスラーのオリジナル曲であることが明らかにされました。
なおこの曲はロシアの作曲家で大ピアニストだったラフマニノフによってピアノ独奏用に編曲され、多くのピアニストによって弾かれていますが、原曲にはないパッセージや装飾的な音の動きが付加されるとともに和声も込み入っているなどラフマニノフの個性が前面に出た編曲で、原曲とはかなり趣の異なるものとなっています。
作曲年:不明
演奏時間:約3分30秒
編成:ヴァイオリン、ピアノ







