
読みもの
2025.11.25
名曲解説100
30秒でわかるシューマン:謝肉祭

シューマン:謝肉祭について30秒で丸わかり♪
ロベルト・シューマン(1810~56)の初期の傑作であるこのピアノ曲は、空想の仮面舞踏会に登場する人々や様々な情景を描いた小品をひとつの流れのうちに連ねた大作です。“4つの音符による小景”という副題のとおり、A、Es(またはAs)、C、Hの4音を音型化した3つの音列を全体の基本動機とし(これらは、かつての恋人エルネスティーネの故郷アッシュAschおよび自分の名Schumannにある4つの文字からとられています)、楽譜では第8曲の後に“スフィンクス”という題で、これら3種の音列が記されています。
曲は雄弁な前口上に始まり、それに続いて、道化たちやさまざまな人物(シューマンの2人の分身オイゼビウスとフロレスタン、エストレラ[エルネスティーネ]、キアリーナ[将来の妻クララ]、ショパン、パガニーニ等)が登場、舞踏会のさまざまな情景を挟みつつ多彩な展開を示し、全曲を総括する終曲「ペリシテ人と戦うダヴィット同盟の行進」に至ります。
ペリシテ人とは俗物知識人、ダヴィット同盟はロマン主義の理想を追求する架空の団体の名称で、シューマンはこの終曲でダヴィット同盟の勝利を表現することで、ロマン主義者としての自身の信条を表明したと思われます。
シューマン:謝肉祭
作曲年:1834~35年
演奏時間:約25~35分(演奏によってばらつきがある)
編成:ピアノ
関連記事
名曲解説100
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest

インタビュー
2026.03.03
ジョイス・ディドナートが11年ぶりに来日「複雑な時代に美しい人間の本質を共有した...

読みもの
2026.03.03
小野リサが綴る! アントニオ・カルロス・ジョビンのドキュメンタリー映画『エリス&...

インタビュー
2026.03.02
ショパンコンクールで話題! 26歳のイ・ヒョク&19歳のイ・ヒョ兄弟とは?

読みもの
2026.03.01
2026年3月の運勢&ラッキーミュージック☆青石ひかりのマンスリー星座占い

イベント
2026.02.28
毛利文香がイザイ無伴奏全曲に挑む「技巧的な華やかさだけではない魅力を届けたい」

連載
2026.02.28
チェルニーとは何者? ベートーヴェンの弟子・リストの師となった練習曲作曲家の生涯

イベント
2026.02.27
鈴木優人プロデューサーが世界初演オペラに挑む!

連載
2026.02.27
ブッカーT&ジ・MGズのギタリストとして数多くのヒット曲を支えたスティーヴ・クロ...










