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2023.02.07

東京交響楽団のコンサートマスター 水谷晃さんが退団

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

ⒸT.Tairadate/TSO

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東京交響楽団コンサートマスターの水谷晃さんが、2023 年3 月31 日付で契約期間満了を迎え退団する。

 

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水谷晃さんは 2013 年 4 月、東京交響楽団コンサートマスターに就任し、10 年にわたり当団を率いてきた。音楽への実直さはもちろん、常に前向きな姿勢と、活発なコミュニケーションで周囲を巻き込んでゆく抜群のリーダーシッ プに、楽団員も厚い信頼を寄せていた。

主催公演への出演は、2023 年2 月19 日(日)第707 回定期演奏会、3 月18 日(土)第708 回定期演奏会を予定。

水谷晃:大分市生まれ。桐朋学園大学を首席で卒業。ヴァイオリンを小林健次氏、室内楽を原田幸一郎・毛利伯郎の各氏と東京クヮルテットに師事。在学中Verus String Quartet を結成し松尾学術振興財団より助成を受け、イェール大学夏期アカデミー・ノーフォーク室内楽フェスティバルに参加。その後、第57 回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第3位入賞。2010 年4 月より国内最年少のコンサートマスターとして群馬交響楽団コンサートマスターに就任。2012 年、同団での活躍が評価され、第9 回上毛芸術文化賞を受賞。2013 年4 月より東京交響楽団コンサートマスター。2018年6月よりオーケストラアンサンブル金沢客員コンサートマスターを兼任。桐朋学園大学非常勤講師。©Hikaru☆
水谷晃さんのコメント

この度、私、水谷晃は在団10 年を区切りといたしまして東響を離れる決断をいたしました。

スダーン前監督からノット現監督への過渡期、そして昨年 11 月の「サロメ」に結びつく蜜月の時を、先輩方から脈々と受け継がれる「演奏する喜び」のもとに一丸となり、リスクを恐れない音楽づくりに携われましたことは、間違いなく「人生の宝物」です。また、新型コロナウイルスの影響による活動停止期間中は、東響がどれほど熱心なお客様に支えられているか改めて気付かされ、胸が一杯になりましたと同時に、(今となっては懐かしさすらありますが)「映像 ノット」等、東響でしか成し得ない挑戦への原動力となりました。

今後は、これまでに得たことを活かしつつ、長年あたためていたことを実行に移していくことで、音楽を更に探究してまいります。 敬愛する仲間、東響のホームであります川崎と新潟の皆様、入団当初から私のことも応援してくださいましたお客様に、この場をお借りしまして心からの感謝をお伝えいたします。今後とも東響への変わらないサポートをどうぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。

水谷晃さん出演の公演情報
第707 回 定期演奏会

日時 2023 年2 月19 日(日)14:00

会場 サントリーホール 

出演 原田慶太楼(指揮)、アレクサンダー・ガヴリリュク(ピアノ)

曲目 小田実結子:Kaleidoscope of Tokyo(東京交響楽団委嘱作品/世界初演) 、グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16 、菅野祐悟:交響曲第2 番”Alles ist Architektur”-すべては建築である

第708 回 定期演奏会

日時 2023 年3 月18 日(土)18:00

会場 サントリーホール 

出演 佐藤俊介(指揮&ヴァイオリン)

曲目 シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番 イ短調 《劇唱の形式で》、 ベートーヴェン:交響曲第1 番 ハ長調 、メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第8番(管弦楽版)

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