読みもの
2025.04.03

今週の音楽家の名言【ヴァイオリニスト・吉田恭子】

Webマガジン「ONTOMO」でインタビューをした音楽家の記事から、心に響く名言をお届けします。今週はヴァイオリニスト・吉田恭子さんの名言をどうぞ。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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プロとアマチュアとの違いは、アマチュアは練習してきたことをそのまま舞台に上げるのに対して、プロはその上にたくさんの引き出しがあって、自分の音楽へと仕上げていくところ。

――「ONTOMO」2024.02.14 インタビューより
HIMARI・吉田恭子対談~母娘としてヴァイオリニスト同士として自然体の関係

同じ楽曲を演奏しても、聴く人の心をつかむ演奏には、ただ「正確に弾く」だけではない力があります。それは、演奏者が音に自分の感情や物語をのせて届けているからではないでしょうか。

ヴァイオリニストの吉田恭子さんの語る“引き出し”とは、音楽に命を吹き込むための経験、想像力、そして表現の幅のことだと感じます。

その言葉を対談で受け止めていたのが、娘でありヴァイオリニストのHIMARIさん。2025年3月に、13歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に登場し、大きな注目を集めた彼女は、すでにプロフェッショナルの領域で演奏する立場にあります。

そんなHIMARIさんが語ったのが、

「一つひとつの音に意味を込めることを大切にしている」 という言葉。

ただ音を並べるのではなく、その背景にある物語を感じ取り、自分の音で語ること。その姿勢はまさに、吉田さんの言う“プロとしての引き出し”を意識した表現のはじまりかもしれません。

プロの演奏家は、音楽を通して自分自身を表現し、聴く人に新たな世界を見せてくれます。親子二人が語るその姿勢から、私たちも「音を届ける」ことの本質に触れることができるのではないでしょうか。

 

 

 

吉田恭子(よしだ・きょうこ)

東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、文化庁芸術家海外派遣研修生として、英国ギルドホール音楽院、米国マンハッタン音楽院へ留学。巨匠アーロン・ロザンドに師事。世界各国の音楽祭に参加。ニューヨークを拠点に多岐にわたる演奏活動を行ない、数々の賞を受賞。「研ぎ澄まされた感性や情感を楽器を通して偽りなく表現できるヴァイオリニスト」と絶賛される。
2001年、コロムビアミュージックエンタテインメントより2枚同時発売によるCDデビュー。全9作のアルバムをリリースし、音楽専門誌にて高く評価された。
これまでにアーロン・ロザンド、江藤俊哉、滝沢達也各氏に師事。全国各地でリサイタルを行なう他、さまざまなオーケストラとも共演。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者が中心となる「マスター・プレイヤーズ,ウィーン」等とも共演し、指揮者、共演者からも厚い信頼を寄せられている。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。

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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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