読みもの
2025.11.14
音大生、音大受験生必見!音大ガイド「音楽学校特集2026」

学びが仕事に直結する! 国家資格を目指せる日本ピアノ調律・音楽学院

11月7日(金)発売書籍『音楽大学・高校学校案内2026』音楽学校特集では、多彩な特徴を持つ音楽学校を2校ご紹介しています。今回はそのなかから、日本でいちばん歴史のある調律学校 日本ピアノ調律・音楽学院をご紹介いたします。

長井進之介
長井進之介 ピアニスト/音楽ライター

国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

鍵盤を押せば音が鳴るピアノだが、その構造は実に複雑。その楽器のすべてを知り尽くしているのが「ピアノ調律師」だ。
彼らは楽器の音を正しいピッチに合わせるだけではなく、音質や響き、タッチなど、ピアノが美しい音で奏でられるように日々研鑽を積んでいる。
そんな特別な技術を学ぶことができるのが「日本ピアノ調律・音楽学院」。

日本で一番歴史のある調律師の専門学校で、卒業後は調律師としてはもちろん、ピアノメーカーや楽器店など、音楽関連企業で務めている人が多い。ピアノの構造を知り、調律ができる人材はあらゆる場で求められているのだ。

「ここで学ぶ生徒たちの多くは国家検定資格ピアノ調律技能士”の取得を目指しています。3級から1級まであり、3級は1年、2級は2年、1級は7年調律師としての経験を積む必要があるのですが、本学で1年間勉強することで3級を受ける資格を得ることができます」と話すのは林康友先生。

全日制は2年間の実技を主体としたカリキュラムで、1年生はアップライトを分解し、組み立てなおす(オーバーホール)ほか、ピアノの要となる「アクション」の製作も行う。なお、2年生ではグランドピアノの分解と組み立てにステップアップする。

今回お話を伺った林康友先生
生まれ変わったアップライトピアノ

様々な年齢層の学生が通っており、一般企業で務めたあとに新たなキャリアとして調律師を目指している人も多い。放課後や土日も学校を開放しており、常にスキルを向上させる環境が整っているのも特徴で、在学中に資格を取得する学生もいるという。

資格の取得のためには座学も必要で、当然そのための授業も充実。調律の理論をはじめ、楽器の歴史も学ぶことが可能である。

グランドピアノの整調
こちらは張弦作業中

「ピアノの調律とは、自分でよくできたと満足するものではなく、演奏するピアニストが『良い調律だ』と感じられれば良いもの。そういう答えがないものに興味をもち、楽しみながら取り組んでいける人が、調律師に向いているのかと思います。また調律の資格は一生使えます。腕力は必要ありませんし、ブランクがあっても学んだ知識は古くなりません」と話す林先生。
調律の技術だけでなく、付加価値としてピアノそのものについても学べるので、就職ではとても有利になるそう。

無料調律体験を随時開催しており、個人のペースに合わせたレッスンの受け方も相談できるそうだ。調律を学び、聞こえる世界が変わる感動を体感しに行こう!

日本ピアノ調律・音楽学院

日本ピアノ調律・音楽学院
【☏TEL】フリーダイヤル:0120-410-115 FAX:03-6712-6190
【所在地】渋谷校 〒150-0011 東京都渋谷区東3-22-14 グランファースト恵比寿(旧渋谷松原ビル)2 F
湘南大和駅前校 〒242-0021 神奈川県大和市中央1-1-16
【アクセス】渋谷校 JR山手線(JR埼京線)・東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩4分、東急東横線代官山駅より徒歩7分、JR渋谷駅南口より徒歩15 分
湘南大和駅前校 小田急線、相鉄線大和駅より徒歩1分

長井進之介
長井進之介 ピアニスト/音楽ライター

国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ