『ピアノ名曲150選』より

発表会で弾きたくなる! 華やかなピアノのクラシック名曲おすすめ6選(難易度別)

読みもの
2019.10.15

気分が華やぐような曲が弾きたい、次の発表会で弾きたい曲を探したい、明るい気持ちになれるピアノ曲が聴きたい……そんなときのために、楽譜『ピアノ名曲150選』(音楽之友社)から明るくて華やかなピアノの名曲をお届けします。
初級・中級・上級から2曲ずつセレクトしたので、演奏される方は難易度も参考にしてみてください。

音楽之友社 出版社
音楽之友社
音楽之友社 出版社
昭和16年12月1日創立。東京都新宿区神楽坂で音楽の総合出版、並びに音楽ホール運営事業を行なっています。

ピアノの魅力を十分に発揮する華やかな名曲は、弾いて楽しいだけでなく、聴いても心が晴れますね。そういう意味では、発表会にもおすすめです。

ここでは、そんな作品を初級・中級・上級からそれぞれ2曲ずつご紹介します。

まず初級編では、ショパンとハチャトゥリアンの心躍る2曲をセレクトしました。難易度が低くても、あの名作曲家の作品を存分に楽しむことができます。

そして中級編では、チャイコフスキーとデュランのいきいきとした作品をとりあげます。馬の描写が楽しい《トロイカ》、出版社の名前として知られるデュランの隠れた名曲《ワルツ》、どちらも華やかで、いつもの練習でも発表会でも、気持ちが高揚しそうです。

上級編ともなると、定番の憧れ曲に加えて、華やかな作品が目白押し。ONTOMOの独断で、前向きに力強く弾きたいシューマンの名曲《飛翔》と、軽やかなリズムで楽しく弾きたいジョプリンの《メイプルリーフ・ラグ》をおすすめします。

楽譜選びにお悩みの方は、最後にある楽譜の紹介も参考にしてみてください。

華やかなピアノの名曲6選

初級<バイエル~ブルクミュラー程度>

マズルカ/フレデリック・ショパン(1810-49)

1830年から31年にかけて作曲された《5つのマズルカ》op.7の第1曲。マズルカは、ショパンの故国ポーランドの代表的な舞曲です。彼はマズルカを日記のように書き続け、51曲(遺作などを合わせると60曲)残しました。マズルカにはじつに多くの踊り方があるといわれますが、ショパンのものはマズル、クヤヴィアック、オベレックの3種の踊りをもとにしています。

バースデイ・パーティー/アラム・ハチャトゥリアン(1903-78)

《剣の舞》で知られるハチャトゥリアンは、コーカサス地方出身のアルメニア人作曲家です。他民族が共生する地域で、多くの異国の民謡を子守歌のようにして聴いて育ったハチャトゥリアンは、バレエ《ガイーヌ》や《ヴァイオリン協奏曲》など、東方的でエキゾチックな名曲を数多く残しました。

<バースデイ・パーティー>は、全10曲からなる《少年時代の画集》のなかの1曲で、3部形式の独特なワルツです。調号がなくすべて臨時記号で記載され、ホ長調を基調に民族色豊かな旋律が流れます。

中級<チェルニー30番~40番程度>

トロイカ/ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-93)

ペテルブルクの月刊誌『ヌーヴェリスト』が1876年1月号から1年間連載した《四季》の中の1曲です。毎月の風物詩にちなんで作曲された連載で、この曲は11月にあたります。3頭立ての馬橇トロイカが題材になっており、冒頭にトロイカで走り去っていく人を想う詩が掲げられています。

ワルツ/マリー・オーギュスト・デュラン

《6つのワルツ》op.83の第1曲です。デュランはフランスの楽譜出版社デュラン社の創業者として知られていますが、パリ音楽院出身の作曲家でもありました。出版者、作曲家、批評家として広く活躍しました。

上級<チェルニー40番以上>

飛翔/ロベルト・シューマン(1810-56)

「音楽家でなければ小説家になった」というシューマンは、同時代のドイツ・ロマン派の文学や哲学に心酔し、強く影響を受けました。この作品は、E.T.A.ホフマンの小説『カロの手法による幻想小品集』からインスピレーションを受けて作られた《幻想小品集》op.12のなかの1曲です。この小説に登場する、音楽に取り憑かれた狂える音楽家クライスラー楽長の人物像に、シューマンは強く共感し、この曲のほかに《クライスレリアーナ》op.16という作品を残しています。恋人クララと婚約した翌年の1837年、創作意欲にあふれピアノの名曲を立て続けに作曲していた時期の作品です。

メイプルリーフ・ラグ/ジョプリン(1868-1917)

20世紀初頭、アメリカではラグタイムが大流行しましたが、なかでも「キング・オブ・ラグタイム」として一世を風靡したのがジョプリンです。この曲はの出世作で、ミズーリ州にあった黒人社交クラブ、メイプルリーフ・クラブのために1899年に作曲され、楽譜が数十万部売れる出世作となり、そのおかげでジョプリンは酒場のピアニストから解放されたそうです。ジョプリンは芸術性の高いラグタイムを次々と作曲しましたが、彼の死とともに流行は終わり、代わってジャズの時代が到来するのでした。

曲目解説は、『ピアノ名曲150選』『ピアノ名曲120選』(音楽之友社)巻末より。

音楽之友社『ピアノ名曲150選』には、だれもが知っている有名曲や憧れの曲が150曲収められています。初級編・中級編・上級編と難易度で分かれているので、今の自分にぴったりの曲を探してみましょう。

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