「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」参加団体募集!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
3年ごとに開催される室内楽の国際的なコンクール
大阪国際室内楽コンクール&フェスタは、日本室内楽振興財団の主催で1993年に第1回が開催以来、3年ごとに回を重ねてきた室内楽の国際的なコンクール。
節目となる2020年の第10回がコロナ禍でやむなく中止となったが、2023年5月に「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」が開催されることになった。
「コンクール部門」は堤剛(審査委員長、vc、サントリー芸術財団代表理事)、マーティン・ビーヴァー(vn、元東京クヮルテット)、ウェイガン・リ(vn、上海クァルテット)ほか世界の著名な音楽家が審査委員に名を連ね、第1部門は「弦楽四重奏」を、第2部門は「ピアノ三重奏」と「ピアノ四重奏」を対象に開催される。応募資格は1984年5月1日以降に出生した演奏者によって編成される団体で、国籍不問。
課題曲には第1部門にベートーヴェンの弦楽四重奏曲(16曲)や望月京氏の新作弦楽四重奏曲、第2部門に古典的な作品から近現代の楽曲までと細川俊夫氏のピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲が含まれる。
表彰は第1~3位以外にも2024年の海外の室内楽フェスティバルに出演できる賞が複数あり、披露演奏会の他にも、優勝団体は日本国内の約10都市で開催される演奏ツアーに招聘されるなど、手厚いフォローがなされる。
なお、もう一つの部門として「フェスタ部門」があり、こちらは2人から6人の器楽奏者で編成される器楽アンサンブルで、楽器の組み合わせは自由。クラシック音楽に限らず、世界の伝統楽器や民族音楽も対象とし、楽器や年齢を制限しないことで、室内楽の幅広さと愉しみを聴衆と共有する。指定の課題曲は設けず、参加団体は各ラウンドで25分以内のプログラムを用意する。
「音楽の原点」と言われる室内楽に情熱を燃やす国内外の奏者が集結する歴史あるコンクール。その競演の舞台を心待ちにしたい。
【応募受付期間】
2022年5月9日(月)~10月10日(月)
応募団体による演奏動画を提出。
〈申込料〉20,000円
〈旅費・宿泊費〉コンクール参加期間中の宿泊費は主催者で負担。遠隔地からの参加者には旅費の補助あり。
【コンクール実施概要】
〈期間〉2023年5月12日(金)~18日(木)
〈会場〉住友生命いずみホール、他
【披露演奏会】
●コンクールおよびフェスタの入賞団体
2023年5月19日(金)住友生命いずみホール
●コンクールの優勝団体
2023年5月21日(日)サントリーホール ブルーローズ
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