第49回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナリスト4名が決定!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
1977年から続くピティナ・ピアノコンペティションは、全国200か所以上の予選に多くの学習者が参加する、日本最大規模のピアノコンクール。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)の主催によるもので、小学生未満から年齢とともにステップアップできる「ソロ部門」、アンサンブルの楽しさを体験できる「デュオ部門」、中学3年生以上のピアノ愛好者が自由曲で参加できる「グランミューズ部門」の3部門からなる。
ソロ部門の最高峰「特級」は年齢制限がなく、「もっとも国際コンクールに近い国内コンクール」を標榜している。 過去には、田村響、関本昌平、阪田知樹、亀井聖矢、 山﨑亮汰、鈴木愛美など、国際コンクール入賞者を多数輩出。進藤実優、山縣美季、太田糸音、桑原志織など昨今の国際コンクールにおける活躍が目立つ若手の多くが特級の入賞者であり、角野隼斗は2018年のグランプリ受賞者だ。
第49回を迎える今年は8月19日に「特級」のセミファイナルが行なわれ、4名のファイナリストが決定した。
左上:加藤 皓介(桐朋学園大学1年)、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番
右上:高見 真智人(東京音楽大学大学院1年)、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
左下:津野 絢音(東京音楽大学4年)、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
右下:稲沢 朋華(桐朋学園大学4年)、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
第49回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナルが生中継される YouTubeチャンネル
「特級」には、国際コンクールの課題曲と同等の、幅広いレパートリーの準備が要求される。
今年度の大きな変更は、セミファイナルに室内楽課題が追加されたこと。ソロリサイタル(45~55分)に加えて、室内楽(モーツァルト「ピアノ四重奏曲第1番」第1楽章)の演奏が課題となった。共演者はミュンヘン・フィルのコンサートマスター青木尚佳、バイエルン放送響の第一ソロヴィオラ奏者・湯浅江美子、ミュンヘン・フィルのチェロ奏者・三井静という豪華な布陣。
そして晴れの舞台となる特級ファイナルでは、ファイナリスト4名がサントリーホールでプロのオーケストラ(大井剛史指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団)とピアノ協奏曲を共演する。
ピアノコンクールの本選であると同時に、4人の白熱したピアノコンチェルトを一度に体験できる絶好の機会だ。
ライブ配信も行なわれるので、ピアノ界の未来を担う精鋭たちの卓越した演奏を、コンクールの熱気と共に味わいたい。
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