
第9回藝文京コンサート「ピアノの時間」が開催! 入場無料で2つの調律を聴き比べ
2025年11月30日(日)に「藝文京(げいぶんきょう)コンサート」の第9回公演が開催される。「音楽の裾野を広げ、新たな聴衆と出会うこと」を目的として、入場無料で企画されている。
今回のテーマは、普段は意識することのないピアノの“音”が、時代と共にどのように変化してきたのかを、聴き比べ、体感すること。 調律・修復師の山本宣夫氏による調律の解説のあと、公募で選ばれた演奏者たちが、古典調律と平均律での演奏を披露する。
平均律(現在主流の音律)
現在世界中で使われている、どの調でも均等に響く調律。
キルンベルガー第3調律(古典音律)
ベートーヴェンなどの時代に使われていた、調によって響きが異なる古典的な調律。
この異なる二つの調律による音の世界を、京都芸術センターに受け継がれたペトロフピアノとカワイピアノの音色で聴き比べる。調律の知識がなくても、また、「クラシックは聴き慣れない」という方も大歓迎なので、気軽に足を運んでみては。

ピアノ調律・修復家
1948年大阪府堺市生まれ。1974年、ピアノ調律・修復家として独立。その後、ベーゼンドルファー社(オーストリア)での修行を経て、1989年から2019年までオーストリア国立ウィーン芸術史博物館古楽器部門で日本人初の客員フォルテピアノ修復家となった。1998年から、収集したフォルテピアノを「スペース クリストーフォリ堺」で公開するとともにコンサートやレクチャーに提供。1999年には、1726年製フォルテピアノの忠実な復元に成功し、「ユーロピアノ・コングレス2000」(イタリア)、国立ウィーン芸術史博物館等で展示およびコンサートが行われ、世界的な評価を受けた。大阪芸術大学音楽学部客員教授。2020年、第7回JASRAC音楽文化賞受賞。
日時: 2025年11月30日(日)14:00〜16:00
会場: 京都芸術センター 講堂
料金: 入場無料・申込不要(先着順)・入退場自由
プログラム:
[調律師によるレクチャー](講師:山本宣夫)14:00〜14:30
調律・修復師の山本宣夫氏が登壇。平均律と古典調律の具体的な違いを分かりやすく解説します。
[公募演奏会で実践]14:45〜16:00
公募で選ばれた演奏者が、それぞれの調律で名曲を演奏します。レクチャーで学んだ知識を元に、響きの違いをぜひ体感してください。
飯田 円
J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1番ハ長調のプレリュード、第14番嬰ヘ短調のフーガ
音田 真陽
W.A.モーツァルト ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K.280 より第2楽章
三品 拓人
L.v.ベートーヴェン ピアノソナタ第14番「月光」嬰ハ短調 より1楽章
山本 紗世
F.シューベルト 3つのピアノ曲(即興曲)第3番 ハ長調, D946
中西 友希
J.ブラームス 6つの小品 間奏曲 Op.118-2 イ長調
森口 由香
F.ショパン 即興曲 第3番 変ト長調 Op.51
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