音楽大学と音楽業界を結ぶ、新たなビジネスモデル「大音ラボ」
2017年に大阪音楽大学が設立した音楽プロダクション「大音ラボ」。特徴は、日本で初めて大学内に設置された音楽プロダクションだということ。このプロダクションは、音楽大学の学びと音楽業界をリンクさせるべく、スーパー・クリエーターの育成輩出を掲げる「ミュージッククリエーション専攻」が主体となっている。
「大音ラボ」ではクリエーション専攻の成績優秀者を作家として起用し、在学中から仕事としてTVCMや映画、テレビ番組などの音楽制作を行う。学内にはすべてのジャンルに対応した「録音スタジオ」を備えており、ミックス/マスタリングまで、音楽制作の全工程をプロダクション内で完結することが可能。また、学生が作曲した楽曲の権利を守るための著作権管理システムも整えており、在学中からプロとして本格的に活動することができる。
これまで18組の学生が「大音ラボ」の音楽制作に参加し、依頼に応じた楽曲を提供している。2019年に手掛けたアニメの劇伴制作などでは多額の印税収入を得るなど、「音楽大学」と「音楽業界」を結ぶ新たなビジネスモデルとして実績を伸ばしている。
大音ラボの土台であるミュージッククリエーション専攻では、「専攻内で学び得た力を活かして段階的に学外の音楽活動を増やし、実社会へと移行する」という音楽活動をイメージしており、卒業前の学生には集大成として、音楽賞「Music Creation Awards(ミュージッククリエーションアワード)」というステージを用意。ここでは各界のプロフェッショナルを審査員として招き、学生が卒業作品として完成させた「セルフプロデュース・アルバム」を、思い思いのパフォーマンスで披露する。
2021年2月11日開催予定の「第2回Music Creation Awards 2020」はYouTube Liveでオンライン生配信を行う。
YouTube Liveにて無観客オンライン生配信
開催日時:2021年2月11日(木・祝)OPEN 14:30/START 15:00
主催:大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻
審査員長:三枝成彰(作曲家)
審査員:
裏谷玲央(REI MUSIC代表/作曲家)
神田大介(株式会社スマイルカンパニー取締役 クリエイター事業部 部長)
岸智也(株式会社カプコン サウンドプロダクション室 室長)
倉田健次(映画監督/脚本家)
栃尾恒樹(有限会社プレストーン取締役/音楽ディレクター・エンジニア)
中野量太(映画監督)
布花原健吉(株式会社agehasprings/FOURseam)
後援:経済産業省
関連する記事
-
追悼ヤノシュ・オレイニチャク~巨匠ピアニストが信じたショパン音楽の可能性
-
【Q&A】関 朋岳さん~新風を吹き込むヴァイオリニスト、ハチャトゥリアン・コンク...
-
ウィーン・フィル×ムーティの「第九」200周年記念公演が映画に!
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly