イザベル・ユペール主演! T.ウィリアムズの名作『ガラスの動物園』がついに日本上陸
新国立劇場は、フランス・パリの国立オデオン劇場の協力のもと、2020年3月にオデオン劇場制作によりワールドプレミアを迎えたテネシー・ウィリアムズの代表作『ガラスの動物園』を招聘、日本初演する。
本作は新国立劇場の2020/2021シーズン開幕作品として上演を予定していたが、コロナ禍の中、本国フランスにおいても公演5日目にして閉幕、来日も叶わなかった。21年秋に予定していた延期公演も再び中止となっていたが、2022/2023シーズンの開幕作品として2022年9月28日(水)~10月2日(日)に上演が決定した。
この戯曲は「追憶の劇」である。
舞台は不況時代のセントルイスの裏町。メインキャラクターはアマンダ、彼女の娘のローラ、息子のトムの3人。生活に疲れながらも昔の夢を追い、儚い幸せを夢見る母親アマンダは未だに自分のことを箱入りの南部婦人だと思っている。靴工場で働くトムは家族を養いながら夢である詩人を志し、隙を見つけては映画に通う。彼の姉ローラは病的なほどに自意識過剰である。彼女はアパートから一歩も出ずに、自身のコレクションである小さく繊細なガラス細工の動物たちを来る日も来る日も磨き続ける……。この家にはそれぞれに別の幸せな人生を夢見る3人の孤独な者たちが一緒に閉じ込められている。しかしそんな日々も、彼らの夢が叶うかに思えたある晩までのことだった。ごく普通の青年でトムの友人でもあるジム・オコナーを、アマンダは「婿候補」と勘違いし、彼がローラにプロポーズする姿まで夢想してしまう。当然のごとく、彼女の計画は新たな、あるいは最後の幻想となる……。
主演のアマンダ役には、『ピアニスト』、『8人の女たち』、『エル ELLE』などの映画で印象的な役を数々演じ、世界三大映画賞すべてで受賞。舞台でも活躍する、フランスを代表する女優イザベル・ユペール。
演出は、話題作を次々と発表し、今最も世界が注目する演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェ。
音響・音楽を担当するのは、1994年オランダ生まれのジョルジュ・ドー(George Dhauw)。アントワープを拠点に、ヨーロッパの主要国で劇場音楽を中心に活動しているミュージック・プロデューサー/サウンド・デザイナー。音楽作品もリリースしており、サブスクでも聴くことができる。
名戯曲を、名優の演技で、日本で楽しめる素晴らしい機会となりそうだ。
会場: 新国立劇場 中劇場
公演日程:
2022年9月28日(水)~10月2日(日)
作: テネシー・ウィリアムズ
演出: イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
フランス語翻訳 イザベル・ファンション
ドラマトゥルグ クーン・タチュレット
美術・照明 ヤン・ヴェーゼイヴェルト
衣裳 アン・ダーヒース
音響・音楽 ジョルジュ・ドー
演出助手 マチュー・ダンドロ
制作 国立オデオン劇場
芸術監督 小川絵梨子
主催 新国立劇場
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
出演:
イザベル・ユペール
ジュスティーヌ・バシュレ
シリル・ゲイユ
アントワーヌ・レナール
一般発売日:8月6日(土)10:00~
詳細はこちらから
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