イベント
2022.01.17
今週どこ行く?(2022年1月18日~24日の公演情報)

大寒にはホットな管楽器サウンドを

毎週月曜日に、編集部が気になる今週の公演を紹介するコーナー「今週どこ行く?」。
次の月曜日までの公演の中から、独断で3つに絞ってピックアップしていきます。
ご自身のカレンダーや気分と相談して、ぜひ足を運んでみて!

川上哲朗
川上哲朗 Webマガジン「ONTOMO」編集部

東京生まれの宇都宮育ち。高校卒業後、渡仏。リュエイル=マルメゾン音楽院にてフルートを学ぶ。帰国後はクラシックだけでは無くジャズなど即興も含めた演奏活動や講師活動を行な...

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暦の上で一番寒い「大寒」、2022年は1月20日からだそうです。味噌やお酒を仕込むのに最も適した季節だそうで、昔の人はこんな寒い中、手仕事をしていたのかと思うと頭が下がります。

そんな激寒な季節、名手たちがその「息」でエナジーを伝える管楽器のコンサートに足を運び、パワーをチャージするのはいかがでしょうか。コンサートホールは暖かいですしね!

1月18日(火):B→C 岩川光ケーナ・リサイタル

最初にご紹介するのは、オペラシティ・リサイタルホールで1998年から続名物シリーズ「B→C」(ビートゥーシー/バッハからコンテンポラリーヘ)公演から。ケーナ奏者の岩川光のリサイタルです。西洋楽器にとどまらず、尺八や箏なども取り上げてきた「B→C」に、南米ペルーの民族楽器ケーナが初登場します。

日本の尺八と似たシンプルな構造の縦笛一本で、バッハのパルティータ(原曲ヴァイオリン)、ドビュッシー、武満とピアソラ(原曲フルート)、ブリテン(原曲オーボエ)の編曲作品。そして、岩川のために書かれた新曲がどのように響くのか大注目です!

information
B→C 岩川光ケーナ・リサイタル

日時:2022年1月18日(火)19:00開演

会場:東京 オペラシティ・リサイタルホール

出演 :岩川光(ケーナ)

曲目:トレド:息/皺(1998)/武満 徹:エア(1995)/J.S.バッハ:《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番》ニ短調   BWV1004から 「アルマンド」「コレンテ」「サラバンド」「ジグ」/ビーバー:《ロザリオのソナタ》から「パッサカリア」/ドビュッシー:シランクス/岩川 光:ハチャケナ(2017)/ブリテン:オウィディウスによる6つの変容 op.49(1951)/シネシ:新作(2021、岩川光委嘱作品、世界初演)/トレド:新作(2021、岩川光委嘱作品、世界初演)/ピアソラ:《6つのタンゴ・エチュード》(1987)から 第3番、第4番、第6番

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1月19日(水):住友生命いずみホール音楽講座  作曲家・西村朗が案内するクラシック音楽の愉しみ方Ⅻ 「サン=サーンスの輝き」

作曲家・西村朗のお話と、いずみシンフォニエッタ大阪メンバーによる演奏で、ひとつのテーマを掘り下げる音楽講座シリーズ。第12弾は、昨年没後100年を迎えたフランスの大作曲家カミーユ・サン=サーンスを特集。

注目はサン=サーンスが1921年、つまり彼の死の年に、「作品に恵まれていない楽器にレパートリーを提供するため」に書かれたソナタ(作曲順にオーボエ、クラリネット、ファゴット)。それぞれの楽器の重要なレパートリーとして演奏機会は少なくありませんが、一気に聴ける機会は貴重です。ぜひ最晩年のサン=サーンスの天才を感じてみてください。500円という入場料も魅力的!

information
住友生命いずみホール音楽講座  作曲家・西村朗が案内するクラシック音楽の愉しみ方Ⅻ 「サン=サーンスの輝き」

日時:2022年1月19日(水)19:00開演

会場:大阪 住友生命いずみホール

出演西村 朗(お話)、いずみシンフォニエッタ大阪メンバー:小栗まち絵(ヴァイオリン)/古部賢一(オーボエ)上田 希(クラリネット)/東口泰之(ファゴット)碇山典子(ピアノ)

曲目サン=サーンス:オーボエ・ソナタ ニ長調 op.166/ファゴット・ソナタ ト長調 op.168/死の舞踏 ト短調 op.40/序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 op.28/クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.167

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1月22日(土):神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会音楽堂シリーズ第21回

最後にご紹介するのは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会。なんといっても注目は、2012年にピューリッツァー賞を受賞したアメリカ気鋭の作曲家ケヴィン・プッツのフルート協奏曲日本初演です。ソリストには、第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールの覇者である上野星矢が登場。

プッツ自身の解説によると、フルート協奏曲の第2楽章は、本公演の後半に岡田奏が演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の2楽章(映画『みじかくも美しく燃え』で有名になりました)を基にしているとのこと。なんとも粋なプログラムですね。

プッツによるフルート協奏曲の解説(英語)

Information
神奈川フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会音楽堂シリーズ第21回

日時:2022年1月22日(土)15:00開演
会場:神奈川県立音楽堂
出演:川瀬賢太郎(常任指揮者)、上野星矢(フルート)、岡田奏(ピアノ)
曲目:武満徹:波の盆/ケヴィン・プッツ:フルート協奏曲(日本初演)/モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467

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川上哲朗
川上哲朗 Webマガジン「ONTOMO」編集部

東京生まれの宇都宮育ち。高校卒業後、渡仏。リュエイル=マルメゾン音楽院にてフルートを学ぶ。帰国後はクラシックだけでは無くジャズなど即興も含めた演奏活動や講師活動を行な...

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