「希望よ、来たれ！」東京二期会がスペシャル・オペラ・ガラを開催

東京二期会は2020年7月11日（土）に、東京文化会館大ホールでスペシャル・オペラ・ガラ・コンサート「希望よ、来たれ！」を開催する。多くのオペラ歌手、オーケストラが出演。コロナウィルス感染症拡大防止による自粛要請の緩和後、再開しつつある演奏会の中では最大規模のものになりそうだ。

歌とオーケストラによる舞台上演を中心としている東京二期会。4月のサン＝サーンス《サムソンとデリラ》、7月ベルク《ルル》、ヴェルディ《レクイエム》などの延期を発表していた。

コンサートのタイトルにある「希望よ、来たれ！」は、ベートーヴェン唯一のオペラ《フィデリオ》主人公レオノーレの歌詞からの引用。クラシック音楽の中でも、生演奏のハードルが一番高いオペラ上演への、熱い思いを感じずにはいられない。

曲目にはベートーヴェン《フィデリオ》の「悪者よ、どこに急ぐのだ～希望よ、来たれ！」をはじめ、プッチーニ、ロッシーニ、モーツァルトの名曲が並ぶ。出演の日本トップクラスの歌声が堪能できそう。指揮はONTOMOのインタビュー後にブザンソン国際コンクールの覇者となり、二期会にも9月に《メリーウィドウ》で出演予定の沖澤のどかが務める。

この演奏会では、コロナウィルス感染拡大防止のため、左右前後を空席にした座席を販売する。また、歌唱を伴うステージと客席の感覚を保つために、1階の前3列目までは空席で行なわれる。