音楽の「カトルカール」——新生「unit 4/4」が神戸で旗揚げ公演を開催
1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...
カトルカール——それは、小麦粉・バター・砂糖・卵の4つの材料を同量ずつ使用して作られるパウンドケーキのこと。味も姿もまったく違う4つの要素が、それぞれの持ち味を引き出すことで、おいしいスイーツが仕上がる。
神戸に、「音楽のカトルカール」が生まれる。ソプラノ、ピアノ、朗読、作曲、それぞれの分野で活躍する音楽家たちによる「unit 4/4(ユニット・カトルカール)」が、2020年11月19日に神戸酒心館ホールで旗揚げ公演を実施する。
ソプラノは、数々の国内のフェスティバルや客演を重ね、現代音楽シーンでの活躍も目覚ましい太田真紀。ピアノは「フランス人以上にフランスらしい演奏をするピアニスト」と評される碇山典子。朗読を担当するのは、作曲・作詞・映像制作、またイベントプロデュースなど、多方面で創作活動を行っている新美桂子。そして、出光音楽賞や芥川作曲賞など多くの冠を手にしている作曲家の伊左治直もユニットに加わる。
演奏するのは、フランシス・プーランクと伊左治による作品。多くの歌曲を残したプーランク特有の独特のメロディアスな世界観や、伊左治による委嘱新作含む6作品を披露。かつて酒蔵だった酒心館ホールの趣と温かみに溢れた空間で、新たな音楽シーンが誕生する。
日時:2020年11月19日(木)19時〜
場所:酒心館ホール(神戸酒心館)
出演:unit 4/4
太田 真紀(ソプラノ)、碇山 典子(ピアノ)、新美 桂子(朗読)、伊左治 直(作曲・トーク)
曲目:
※はピアノソロ
・フランシス・プーランク
《Bleuet /矢車菊》《La courte paille /当たりくじ》
《Cinq Poemes de Max Jacob /マックス・ジャコブ 5 つの詩》
《Intermezzo en la bémol majeur /間奏曲変イ長調》 ※
・伊左治 直(1969-)
《委嘱新作初演》 (詩: 新美桂子 /2020)
《谷間に眠る男》 (詩: アルチュール・ランボー /2015)
《「小景異情」其の二・六》 (詩: 室生犀星 /2014)
《りすのしっぽ》 (詩: 柏木麻里 /2013)
《Garcia tenia frio /ガルシアは寒かった》 (2006) ※
《Berceuse /子守歌》 (2002) ※
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