インタビュー
2024.11.04

石田泰尚に50の質問!〈後編〉これだけは譲れないことは?リサイタルで大切にしていることは?

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ヴァイオリニスト、石田泰尚さん。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスター、京都市交響楽団の特別客演コンサートマスターに加えて、自身がプロデュースした弦楽アンサンブル「石田組」、結成時から30年以上参加する「YAMATO String Quartet」など、その活躍は多岐にわたります。年間のコンサート出演回数は180回を超えるというほど多忙な毎日を送る石田さんに、普段はなかなか聞けない50の質問を聞いてみました。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

撮影:齋藤大輔
取材・編集:寺田愛(ONTOMO編集部)

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

楽屋一番乗りは譲れない。遅刻はしない

17.  これだけは譲れないということは。

石田泰尚(以下、石田) 楽屋一番乗り。誰よりも早い。いっぱい練習しなきゃいけない曲があるから、早く行くのだとも思いますが。

——家ではなく楽屋で練習するのは、気分を変えたいからですか。

石田 それもありますし、僕は遅刻が絶対に嫌なんで。電車が遅れたり、何が起きるか分からないから、早く行くようにしています。

18.  好きな言葉は。

石田 うーん、なんだろう。「練習は嘘をつかない」ですかね。
練習でできないことは本番でもできないです。ここ何十年かはそう思っています。

神奈川県出身。国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞受賞。新星日本交響楽団コンサートマスターを経て、2001年神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターに就任。以来“神奈川フィルの顔”となり現在は首席ソロ・コンサートマスターとしてその重責を担っている。これまでに神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。結成時から30年以上参加するYAMATO String Quartet、自身がプロデュースした弦楽アンサンブル“石田組”など様々なユニットでも独特の輝きを見せる。2018年には石田組がNHK-FM「ベストオブクラシック」およびBSプレミアム「クラシック倶楽部」 で放送されその熱いステージの模様は大きな反響を呼び、2019年にはEテレ「ららら♪クラシック」で特集が組まれた。2020年4月より京都市交響楽団特別客演コンサートマスターを兼任。2022年6月に初の著書となる「音楽家である前に、人間であれ!」(音楽之友社)を刊行。5月~9月にかけてミューザ川崎シンフォニーホールにて無伴奏から協奏曲まで様々な編成で演奏する「石田泰尚スペシャル熱狂の夜」を開催。2024年は「石田泰尚スペシャル熱狂の夜 第2章」、11月10日に石田組で日本武道館公演を開催。最新アルバムは 2024年4月にリリースされた『石田組 結成10周年記念 2024・春』。2025年4月から横浜みなとみらいホール「プロデューサー in レジデンス」 第3代プロデューサーに就任予定。
使用楽器は1690年製 G.Tononi、1726年製 M.Goffriller。

朝起きるのは苦手。でも気合いで起きる

19.  朝型ですか、夜型ですか。

石田 夜型です。朝起きるのは苦手なので、気合いで起きる。「絶対起きる」という気合い。

——目覚まし時計は何を使っていますか。

石田 僕はガラケーとタブレットなので、タブレットの目覚まし機能を使っています。

——ガラケーにこだわりがあるのですか。

石田 ただ単にめんどくさい。メールと電話ができればいい。電話も頻繁にかかってこないから、とにかく何かしら連絡ができればいいという感じです。

20.  石田さんの性格をひとことで言うと。

石田 なんだろう。几帳面です。あと、きれい好き。そしてめんどくさがり屋ですね。
めんどくさがり屋というか、効率的なことが好きなんですよね。やっぱり几帳面だから。

音楽家として、健康を維持するためにやっていること

21.  音楽家として大切にしていることは。

石田 健康。風邪は年に1度引くか引かないかです。

——コンサートをキャンセルしたことはありますか。

石田 今までで1回もないです。昔一度だけ、すっごく調子が悪かった時もありました。その時は、高熱でふらふらしながら演奏しました。誰にも言わなかったので気がつかなかったと思います。でも、それを聴きにきた父親が「すごくよかった!」と言っていて、どういうことだろうと不思議でした。

22.  どうやって健康を維持しているのですか。

石田 もともと風邪は引かないタイプというのもあります。あとはサプリです。
昔から飲んでいる「野菜と酵素」に加えて、亜鉛、ビタミンC、粉のクエン酸を毎日。あと、僕の本の中では、「顆粒のユンケル」と書いてありますが、最近では瓶のユンケルを飲んでいます。

——毎日、ユンケルを飲んでいるのですか。

石田 ほぼ毎日コンサートがあるので飲んでいますね。僕にはこれが効いているのかな。

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ