2020.10.15
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」File.30
ノスタルジックな公園の小舟と、物悲しさの漂う舟歌ミニプレイリスト
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
ちょっとフィルム調のノスタルジックな感じで、池のボートを撮影してみました。池や湖って、よくドライブなどで訪れるわりには、こういうボート、あまり乗ったことがないのですが。
小舟とクラシックといえば、やはり「舟歌」を思い浮かべるわけですが、ショパンやフォーレらの「舟歌」をはじめとして、ピアノの小品には美しい曲がたくさんありますね。
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水の都ヴェネツィアの運河を、ゆったりと渡る小舟を題材にした舟歌といえば、メンデルスゾーンの「無言歌集」が思い浮かびます。
全8巻からなる「無言歌集」は、さまざまなタイトルの付けられた48曲が収められていますが(「甘い思い出」「瞑想」「希望」「浮雲」etc…)、その大半はあとから出版社などが付けたもの。メンデルスゾーン自身が付けたタイトルはごく一部で、3つの「ヴェネツィアの舟歌」は本人によるタイトルです。
第1巻(op.19-6)、第2巻(op.30-6)、第5巻(op.62-5)の3曲で、水辺をたゆたう小舟を明確にイメージして作曲されたと思われます。それぞれト短調、嬰ヘ短調、イ短調という、物悲しさの漂う調性で書かれています。この3曲をミニプレイリストにしてみました。
杉並区の公園の池のボートの世界観とは、ちょっとかけ離れてしまったかもしれませんが(汗)、秋晴れの日には、小舟でボーッと水辺に浮かんでみるのも悪くないかもしれないですね。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」
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