プレイリスト
2020.04.23
おやすみベートーヴェン 第130夜【天才ピアニスト時代】

「交響曲第1番 ハ長調 第2楽章」——初めての自主演奏会で披露した交響曲

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ
編集協力:水上純奈

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初めての自主演奏会で披露した交響曲「交響曲第1番 ハ長調 第2楽章」

これまでの「おやすみベートーヴェン」でも何度か登場した、リヒノウスキー侯爵。彼の手厚い支援によって、ベートーヴェンは念願だった演奏会を開くことになりました。

念願であった自主アカデミー実現の道が開けた。(略)侯爵によって1800年から600フローリンの年金がベートーヴェンに給付されるようになったのである。侯爵所有の住居に住まわせてもらっていたとはいえ、ほぼ毎週金曜日の午前中から午後にかけて行われる侯爵邸サロンでの演奏会のために多くの室内楽作品を提供し、また自らピアノ演奏で参加するという日常化したウィーン貴族界の芸術パトロンのあり方に少なからず窮屈さを感じていたベートーヴェンにとって、年金という明確なかたちでの経済保障は、精神的解放と作曲家としての自覚と自信をもたらすことになったに相違ない。それが初めての自主アカデミーの開催に踏み切らせたのだろう。

——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)53-54ページより

「交響曲第1番」が初演されたのは、この演奏会の最後でした。彼にとって初めてとなる自主演奏会で、初めての交響曲を披露したのです。聴衆にはどう受け取られたのでしょうか。初演の様子は、明日の3楽章の記事にてご紹介します。

作品紹介

「交響曲第1番 ハ長調」Op.21

作曲年代:1799〜1800年3月(ベートーヴェン29歳頃)

初演:1800年4月2日

出版:1801年11月ホフマイスター社(ウィーン)

平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)

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