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2020.04.24
おやすみベートーヴェン 第131夜【天才ピアニスト時代】

「交響曲第1番 ハ長調 第3楽章」——ベートーヴェン初の交響曲、初演の様子は…

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ
編集協力:水上純奈

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ベートーヴェン初の交響曲、初演の様子は…「交響曲第1番 ハ長調 第3楽章」

1800年4月2日水曜日のホーフブルク劇場でのアカデミーについて、一週間前の『ウィーン新聞』に広告が掲載されている。知名度が高まりつつあったベートーヴェンの初めての交響曲ということで前評判も上々であった。4月2日当日のポスターによれば、コンサートはモーツァルトの交響曲(どの作品かは不明)に始まり、ハイドンのオラトリオ《天地創造》からソプラノのアリアが続き、その後にベートーヴェン自ら独奏を務めるピアノ協奏曲(第1番「ハ長調」作品15の改訂稿)が置かれている。4曲目は皇妃マリア・テレジアに献呈された七重奏曲作品20で、(中略)5曲目に再びハイドンの《天地創造》からソプラノとテノールの二重唱、ついで、ベートーヴェンのピアノ即興演奏、最後がこのアカデミーのメインとなる新作の「大交響曲」である。

(略)コンサートの最後に演奏された交響曲第1番作品21は大成功をおさめたとは言いがたい。この演奏会について報じた『総合音楽新聞AMZ』は「最後に演奏された交響曲はなかなかの芸術性を備え、新しさと技巧性に富み、楽想の豊かさでは注目されるものであった。(中略)しかし、演奏は難しく、欠点を言えば管楽器を使いすぎ、それが突出しすぎて管弦楽というより吹奏楽のようである(後略)」と評している。

——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)54ページより

この作品は、初演ではあまり良い反応が得られませんでした。しかしこの5年後、ある演奏会で披露された「交響曲第1番 ハ長調」の評価は少し違ったようです。それは明日ご紹介します。

作品紹介

「交響曲第1番 ハ長調」Op.21

作曲年代:1799年〜1800年3月(ベートーヴェン29歳頃)

初演:1800年4月2日

出版:1801年11月ホフマイスター社(ウィーン)

平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
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