プレイリスト
2020.06.22
おやすみベートーヴェン 第190夜【作曲家デビュー・傑作の森】

「人生の幸せ(友情の幸せ)」——フリーメイソン的な友愛を歌った二重唱

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

フリーメイソン的な友愛を歌った二重唱「人生の幸せ(友情の幸せ)」

ドイツ語の歌詞、作詞者は不詳。「人生を喜ばしく生きる者は、心で心を勝ち得たものだ。分かち合う楽しみは2倍に、そして、分かち合う悩みは消え失せる」といった歌いだしからして、やや友愛を謳うフリーメイソン的な、教訓めいた内容となっている。
 
2つの声部(ソプラノあるいはテノールを想定)とピアノ伴奏。7節の詩が有節歌曲的構成に、小さな変化を加えながら発展し、アンダンテ・クワジ・アレグレットの穏やかなテンポで歌われてゆく。
 
1803年10月の出版では《友情の幸せ》、同年12月の出版で《人生の幸せ》と改め、歌詞内容も少し変更され、イタリア語歌詞も併記されている。

解説 平野昭

フリーメイソンは、レオナルド・ダ・ヴィンチやモーツァルトも入会していた「自由」、「平等」、「友愛」、「寛容」、「人道」の5つの基本理念をもつ秘密結社です。

ベートーヴェンがフリーメイソンに入会していた記録はないようですが、実はシラーによる「第九」の歌詞も元々はドレスデンのフリーメイソン会合のために書かれたもののようです。

伸びやかな旋律が楽しい作品です。

作品紹介

「ニ重唱《お前の幸せな日々に》」WoO93

作曲年代:1803年(ベートーヴェン33歳)

出版:1803年末

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ