2020.07.19
おやすみベートーヴェン 第217夜【作曲家デビュー・傑作の森】
弦楽四重奏曲第8番ホ短調 第3、4楽章——芸術を愛するラズモフスキー伯爵へ献呈
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1800年、30歳になったベートーヴェン。音楽の都ウィーンで着実に大作曲家としての地位を築きます。【作曲家デビュー・傑作の森】では、現代でもお馴染みの名作を連発。作曲家ベートーヴェンの躍進劇に、ご期待ください!
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
芸術を愛するラズモフスキー伯爵へ献呈 弦楽四重奏曲第8番ホ短調 第3、4楽章
ラズモフスキー伯は音楽と文学に造詣が深く、ウィーンに演奏ホールと図書室を備えた邸宅を構えるほどであった。音楽の才能も豊かで、特にヴァイオリン演奏に関してはアマチュアの域を超えていた。
——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)89ページより
昨日に引き続き、ラズモフスキー伯爵へ献呈された長大な弦楽四重奏曲3曲セットのうちの2曲目を紹介します。
ウィーン貴族界の重要人物であった、ロシア全権大使のラズモフスキー伯爵。ヴァイオリンの名手イグナツ・シュパンツィヒ率いる弦楽四重奏団を支援し、時には第2ヴァイオリンとして自らも演奏に参加したそうです。かなりの腕前だったのですね。
アンドレイ・キリロヴィチ・ラズモフスキー伯爵(1752~1836年)
作品紹介
弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59-2
作曲年代:1806年夏~11月(ベートーヴェン36歳)
出版:1808年1月美術工芸社(ウィーン)
平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
おやすみベートーヴェン
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