プレイリスト
2019.12.28
特集「トレーニング」プレイリスト その2

クラシックで優雅に走り切れ! 心地よいランニング心身ともにリフレッシュ

ランニングするときに音楽を聴く人は多いと思いますが、そのチョイスのひとつとして、クラシック音楽をどうぞ! 第2弾では、優雅で心地よいランニングができるように、ヨーロッパの情景や、バロック・古典音楽のプレイリストをお届けします。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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不健康な編集部員にカツをいれるため、健康的な編集長がくだした命は「ランニング用プレイリスト!」

第2回の今回も、30分走るためのプレイリストを3つ用意。ヨーロッパの情景や、バロック音楽の生き生きした音色、古典派のピアノ作品はなんだか集中力もあがりそう? 前回に比べると穏やかな、心地よいものを並べました。

生活にランニングとクラシック音楽を取り入れて、心身ともに充実した時間を過ごすためのプレイリストをどうぞ。

ヨーロッパの情景プレイリスト

今回紹介するひとつ目は、ヨーロッパの情景プレイリスト。各地の様子を描写した音楽によって、いつもの見慣れた街並みやジムからの景色でも楽しく走れるかも? ヨーロッパの活気ある情景を思い浮かべながら、軽やかに走りましょう。

オーストリア南部鉄道の開通式に着想を得たポルカ「観光列車」で、わくわくと出発。イギリスの作曲家ハミルトン・ハーティが作曲した《アイルランド交響曲》より、定期市のにぎわいを描写した第2楽章で気分が高まってきた。メンデルスゾーン最後の交響曲「スコットランド」の第2楽章は、スコットランド民謡を思わせるクラリネットの旋律に、弦楽器の16分音符が軽やかな足取りを誘います。フランスの作曲家イベールの出世作《寄港地》より、スペイン舞曲セギディーリャを取り入れた「バレンシア」で、太陽が降り注ぐ美しい港町を思い浮かべて。それからイタリアに入ります。「イタリア」の第4楽章は、ローマ周辺で流行していた舞曲サルタレロのリズムで、爽快に駆け抜けるのにぴったり。レスピーギの交響詩ローマ3部作から今回選んだのは、「松」の1曲目「ボルゲーゼ荘の松」「祭」の最終曲「主題祭」。ボルゲーゼ公園で遊ぶ子どもたちの情景、ナヴォーナ広場で行なわれるお祭りの盛り上がりが気分を高めてくれます。そして最後は、チャイコフスキーの《交響曲第3番》のフィナーレ。ポーランドの舞曲ポロネーズのリズムによって生き生きとフィニッシュ!

バロックでテンション上げて

実はロックなバロック音楽から、テンションの上がる曲をチョイス! バロックの代表選手バッハさんにはあえてお休みいただいて(だってバッハだけで、いくらでもプレイリストができてしまう!)、さまざまな国の作曲家をバランスよく選曲しました。

まずは走る前のファンファーレ? 欧州放送連合のテーマ曲としてヨーロッパのテレビでお馴染みのマルク=アントワーヌ・シャルパンティエ《テ・デウム》の「プレリュード」からラモーのオペラ《ナイース》「リゴドン」でウォーム・アップ。ヘンデルの《水上の音楽》「ア・ラ・ホーンパイプ」でテンション上がってきたら、ヴィヴァルディ、パーセル、ポルポラ、テレマン、カンプラなどバロック時代の作曲家たちが書いた音の渦に身を任せて走れ! テンション高めです。
ヴィヴァルディ:《勝利のユディータ》~「松明と蛇で武装して」
パーセル:《アブデルザール》「ロンド」
ポルポラ:《捨てられたディドーネ》「すでに嵐は吹き荒れている」
テレマン:《序曲(組曲)ニ長調》「復讐」
ヘンデル:《時と悟りの勝利》「平和に敵対する思考は」
カンプラ:《優雅なエウロパ》~「プルミエ・アントレ」
ヘンデルの『シバの女王の到着』で到着。最後の1曲、映画『クレイマー・クレイマー』でもお馴染みのヴィヴァルディ『マンドリン協奏曲』はランニングのあとのクールダウンにどうぞ。

古典派のピアノ・ソナタで軽快に!

ランニングが習慣づいて、そろそろ30分軽く流せるようになってきた? 古典派の作曲家、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンによるピアノ・ソナタで朗らかな走りを!

まずはハイドンのピアノ・ソナタ第50番、第49番よりともに第1楽章。つづいてモーツァルトの第3番の第1楽章、第10番の第1楽章、第17番の第3楽章。モーツァルトのチャーミングなメロディを、コロコロ転がるような演奏でどうぞ(坂道で転げないように注意?)。
最後はベートーヴェン。師・ハイドンに献呈されたOp.2-3より、第1楽章と、最終楽章をチョイス。

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