記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
〈変イ長調〉作品34の1はワルツらしい小気味のよい切れ味となっている。(中略)〈イ短調〉作品34の2は1838年に作られ物憂い印象的なバスではじまる。やがてマズルカもきこえてきて心にしみるワルツとなっている。〈ヘ長調〉作品34の3は同じ年に作られたが一転して元気のよいワルツだ。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)187〜188ページより
本日紹介するワルツは、第2番 変イ長調(1835年)、第3番 イ短調(1838年) 、第4番 ヘ長調《猫のワルツ》(1838年)の3曲です。《猫のワルツ》という愛称はショパンが付けたものではなく、猫が鍵盤の上で駆け回っている様子を連想させることから、のちにそう呼ばれるようになりました。曲調の異なる3曲のワルツをお楽しみください。
3つの華麗なる円舞曲 Op.34
作曲年代:1835〜38(ショパン25〜28歳)
出版:1838年
献呈:Fräulein Thun–Hohenstein