記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2023.03.01
チェロ・ソナタ Op.65――盟友に献呈された、生前最後の出版作品
ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
この作品は、1841年に作曲されました。人前で弾くのが苦手だったショパンでしたが、その年の4月26日には、意を決してパリで演奏会を開き、大成功を収めました。リストが絶賛する演奏会評を『ガゼット・ミュジカル』に寄稿したほどです。
ショパンは、演奏会の収入で6000フランほどを手にするとほっとし、1841年6月16日からノアンで二度目の夏を迎えることにした。(中略)
この夏は、《ポロネーズ》嬰ハ短調・作品44、《バラード》第3番、《幻想曲》ヘ短調、《前奏曲》嬰ハ短調、《ノクターン》作品48を仕上げて、11月3日パリに戻った。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)131〜132ページより
パリでの演奏会が成功し、ノアンで多くの作品を残したショパン。充実した一夏を過ごしたのですね。
前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
作曲年代:1841(ショパン31歳)
出版:1841年
献呈:Princess E. Czernicheff