プレイリスト
2023.01.20
ただいまショパン第54回

スケルツォ第4番 ホ長調――大ピアニストの娘にレッスンした最後のスケルツォ

ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

イラスト:本間ちひろ

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スケルツォ第4番 ホ長調

スケルツォという分野で、ショパンの最後の作品となった第4番は、1842年に作曲されました。

ショパンの手紙によると、1843年10月のある日、モシェレスの娘エミリーにレッスンした作品という。

——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)207ページより

当時最高の音楽家と称えられた大ピアニスト、イグナーツ・モシェレス。ショパンと連弾して意気投合するなど仲が良かったにしろ、大切な娘をレッスンに送りだすとは、ショパンへの厚い信頼が伺えます。

レッスンを受けた当時、エミリーはまだ15歳。スケルツォのほかに、ワルツやマズルカ、2つの練習曲集もレッスンしてもらったとのことですから、相当ハイ・レベルなピアニストだったのではないでしょうか。

作品は2人の弟子、ジャンヌ(自筆譜とドイツ版)とクロティルド(フランス版)のド・カラマン姉妹に献呈されています。

作品紹介

スケルツォ第4番 ホ長調

作曲年代:1842(ショパン32歳)

出版:1843年

献呈:シャルロット・ド・ロスチャイルド

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