記者会見で第19回ショパン国際ピアノコンクールの課題曲変更点などが発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
ポーランド国立ショパン研究所による記者会見が2024年6月19日に開催され、アルトゥル・シュクレネル所長らが登壇。第19回ショパン国際ピアノコンクールでは特にファイナルの課題曲に大きな変更点があること、そして歴代入賞者が一堂に会するコンサートをはじめ、コンクール創設100周年記念事業として多数のイベントが企画されていることについて語られました。また、ピアニストの小林愛実さんも登場! コンクールの思い出について教えてくれました。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
2024年6月19日に、ポーランド国立ショパン研究所による記者会見が開催された。来日中の所長のアルトゥル・シュクレネル氏、プロデューサーのヨアンナ・ボクシュチャニン氏、広報担当のアレクサンデル・ラスコフスキ氏が登壇し、さらに第18回ショパン国際ピアノコンクールで第4位に入賞したピアニストの小林愛実が登場。インタビューに応じ、「ノクターン第20番」と《幻想即興曲》を披露した。
シュクレネル氏は、2025年に開催される第19回ショパン国際ピアノコンクール、ショパンコンクール創設100周年記念事業、そして大阪万博におけるポーランドパビリオンの3点について詳細を述べた。
100周年記念を祝う始まりとなる特別なコンクール
1927年にワルシャワ音楽院のイェジ・ジュラヴレフ教授によって創設されたショパンコンクールは、2027年に創設100周年を迎える。「どんな時代にあっても常に時代の最先端であろうとしてきました。コンクールでは若きピアニストたちにも若き聴衆にも興味を持っていただかなければならないため、彼は、この高尚な文化とスポーツの競技性をひとつに合わせるというアイデアを思いついたのです」とシュクレネル氏は語る。
第19回は、2025年から2030年にかけて祝われるコンクール創設100周年記念事業の始まりとなる。2028年には第3回ショパン国際ピリオド楽器コンクール、そして2030年には第20回ショパン国際ピアノコンクールが開催される。
2024年9月2日~12月15日 ビデオ審査の応募
2025年3月5日まで ビデオ審査の結果発表
2025年4月23日~5月4日 予備予選
2025年5月9日まで 予備予選の結果発表
2025年10月2日~23日 本選
2025年10月2日 オープニング
2025年10月3~7日 第1ステージ
2025年10月9日~12日 第2ステージ
2025年10月14日~16日 第3ステージ
2025年10月18日~20日 ファイナル
2025年10月21日~23日 入賞者コンサート
コンクール以外にも、数多くの企画が予定されている。世界5か所、およびワルシャワのショパン博物館で複数の企画展、一般の読者向けの学術書を諸外国語に翻訳出版、100周年にちなんで100のCD製作、ショパン協会国際連盟による100のコンサート……とにかく盛りだくさんで特別な5年間が待っている。
2027年1月23日には、祝賀演奏でアニバーサリーイヤーが開幕。世界規模のコンサート・シリーズ「ショパン・ワールド・ガラ」にショパンコンクール入賞者が集合する。東京を含む世界各地で、リレー式に同じ日にコンサートが開催され、すべてをライブ配信でも楽しむことができる。
大阪万博におけるポーランド・パビリオンでは、真ん中にホールが設置され、1日に3回ショパン・コンサートが開催されるそう。なんと開催期間中に全部で500回ものコンサートが開催されることになる。ワルシャワ・フィルの来日公演も予定され、音楽ファンにとって嬉しい内容となりそうだ。詳細のプログラムは現在作成中とのこと。
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