レポート
2025.12.19

ヤマハの新たなグランドピアノ“Espressivo”「艶やかで気品のある音」

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

提供:ヤマハ株式会社

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ヤマハ株式会社は、グランドピアノの新モデル「C3X espressivo」と「C2X espressivo」を2026年3月5日に発売する。発売に先がけ、12月15日に新製品発表会が開催された。

発表会では、ヤマハミュージックジャパン代表取締役社長の松岡祐治氏、企画担当者の西英行氏(鍵盤事業戦略部)、ピアニストの梅田智也氏が登壇し、2台のピアノの実演も行なわれた。

C3X espressivoを演奏する梅田智也氏

奏者の想いを音にする新たなグランドピアノ

今回、発表された2つのモデルは、奏者のきめ細やかな想いを奏でられる表現力を追求したグランドピアノ。ピアノ指導者から学習者まで、奥深い表現の追求が可能なのが魅力である。いずれも、コンサートグランドピアノ「CFX」の開発で培った設計思想や技術を取り入れ、表現力の向上を図ったモデルだ。

梅田氏は、「C3サイズとは思えない豊かな音量と響きを持ち、実際以上に大きなグランドピアノを弾いている感覚が得られる楽器です。現行・新モデルともにタッチと音質が大きく向上し、艶や色気のある音が特徴。低音も無理なく耐え、調整なしでも予想通りに反応してくれる。初心者から専門家まで、ピアノとの対話を楽しめると思います」と述べた。

CFXの技術を投入した表現力

C3X espressivoは、従来モデルをベースに、より繊細なタッチの違いを音に反映できるよう改良された。響板にはCFXと同様の構造を応用し、低音から高音まで立体感のある響きを実現したという。ハンマーにはCFXと同系統の素材を用い、弱音から強音まで滑らかな音色の変化を引き出せるよう設計されている。鍵盤アクションも見直され、特に弱い打鍵時の操作性が高められた。

あわせて製作されたC2X espressivoは、C3Xより奥行きを13センチ短くしたコンパクトモデルで、レッスン室や家庭への設置を想定する。サイズを抑えながらも、シリーズ共通の表現力と響きを備える点が特徴。両モデルには消音機能付き仕様も用意され、時間帯を選ばず演奏できる。

国内での初年度販売予定は600台。価格はC2X espressivoが330万円、C3X espressivoが390万円(いずれも税抜価格)。発売に先立ち、12月17日から名古屋、大阪、12月25日から東京・銀座のヤマハミュージック店舗で先行展示されている。

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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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