ミュージカルをはじめ、多彩なフィールドで活躍を続ける田代万里生さんが、自身の音楽のルーツをたどりながら、愛するクラシック音楽や音楽家たちと語り合う連載。第3回は、東京藝術大学音楽学部声楽科でのお話を中心に、受験からオペラデビュー、ほっこりする再会エピソードまで教えてもらいました。
東京藝術大学音楽学部声楽科テノール専攻卒業。3歳からピアノを学び、7歳でヴァイオリン、13歳でトランペットを始め、15歳からテノール歌手の父より本格的に声楽を学ぶ。1...
フランス留学後、ファッション誌『エル・ジャポン』編集部に入社。その後『ハーパース バザー』を経て、『エル・ジャポン』に復帰。カルチャー・ディレクターとして、長年、映画...
カメラマン:各務あゆみ スタイリスト:石山貴文
高校3年になると、音楽大学の受験について考えるようになりました。当時の僕は、ピアノがもっとも得意で、トランペットにも夢中。苦手だったのは、まだ声変わりが落ち着いていない声楽です。高校では「自分はトランペッターを目指そうかな」と悩むほど、トランペットに熱中していたし、ピアノでは大好きなショパンの《幻想即興曲》や《軍隊ポロネーズ》、ベートーヴェンの《月光ソナタ》ドビュッシーの数々の小曲、リストの《愛の夢》などを中学時代から弾いていました。
リスト《愛の夢》
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