読みもの
2020.04.09
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」File.3

どこか懐かしい……音楽の原風景

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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不思議と、聴けば懐かしい気持ちになる。
もしかすると自分にとっての音楽的体験の原風景かもしれない。

そんなふうに感じられる曲はありますか?

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意外と今の自分の好みとは大きく違っていたり、どうしてあんなに心惹かれてしまったのかわからない曲もあれば、やっぱり自分のセンスはあそこから来てるんだなぁと思える曲かもしれません。

幼少期に親にせがんでレコード針を下ろしてもらった曲
エアチェックをして、ちょっと大人な気分になれた曲
初めてお小遣いで買ったCD
コンサートで心震えた忘れられない演奏

わかりやすく感動した曲もあれば、なんとなく刷り込まれてしまった曲もあるでしょうか。

そういう、「自分にとっての原点」みたいな音楽体験は、時々思い起こすと、肩の力が抜けたり、大事な誰かのことも思い出せたり、なぜかうるっと来たりします

今はネットで好きなときに、「あの曲」を検索して聴けるって、すごい世の中ですね。たまにはそんな、超個人的音楽原風景に触れてみるのはいかがでしょうか。ときに、今の自分を勇気づけてくれるかもしれません。

今回のオススメ曲は、なぜだかわからないけれど私が郷愁をそそられて、「音楽の原体験」と感じられるルロイ・アンダーソン(1908-1975)の作品です。意外と最近までご存命だったアンダーソン。どこか昭和テイスト(?)なのも好みです。

彼の生み出したキャッチーなメロディと、それに絡みつく対旋律、キュンとくるようなハーモニーや、ゴージャスなのに品のあるオーケストレーションは、とても優しく、軽やかで、温かい。人生のいろんなことを、柔らかな微笑みで「きっと大丈夫」と包んでくれる、そんな音楽だと思います。

プレイリスト:どこか懐かしいアンダーソン

♪ 忘れられし夢

♪ タイプライター

♪ 春が来た

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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