2022春夏「音と服」イベントに、チェロ新倉瞳&マリンバ塚越慎子が登場!
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
先日、伊豆方面を車で走っていたときに出会った景色。
木々の中からひょっこり巨大なキノコが生えたみたいな、オブジェ。
不思議バランスで、すくっと生えている。
ちょっとした雨宿りもできそうな、けっこうな大きさでした。
キノコといえば、キノコ大好き音楽家のジョン・ケージ(1912〜1992)。
このオブジェとも相性が良さそうなのは、プリペアド・ピアノのための作品ではないでしょうか。
ジョン・ケージ『プリペアド・ピアノのための作品集』(プリペアド・ピアノ:マルクス・ヒンターホイザー)
ポコポコした音が可愛い迫力を放ったり、なんとも言えない音程を発したり、本気ですっとぼけていたり、楽しさいっぱいの小品たち。
ピアノの弦の所定の位置に、あらかじめボルトやナットやゴム類を仕込んでおいて(プリペアド prepared)演奏される作品群です。
森の中で植物とか、虫とか、不思議観察をした子どものころの気持ちも思い出させてくれる気がします。