読みもの
2021.09.16
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.78

彩と光と影と——トゥルヌミールのオルガンの響き、そして雨の日の手塚治虫

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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写真から連想する音楽をご紹介しているこの連載ですが、たまに自分でもコジツケかよ! と思うことなきにしもあらずです。

それでも、ある思考回路のもとに行き着いた音楽が、思った以上に写真そのものとマッチすることもあるので、自分でも発見があります。

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今日ご紹介する音楽のは、フランスはパリで活躍したオルガニストで作曲家のシャルル・トゥルヌミール(1870〜1939)の作品です。年代的にはフランクに学び、弟子にメシアンがいた、という人です。

夏にサントリーホールでトゥルヌミールのオルガン作品の演奏を聴く機会がありまして、いたくいたく感動したのでした。以前、このONTOMOでもご一緒させていただいた近藤岳さんの演奏でした。

光が射したかと思えば、混ざり合い、陰り、うごめく。

そんなトゥルヌミールの不思議で美しくておしゃれな響きには、いつまでも浸っていたくなります。

トゥルヌミール:神聖な大壁画 第1番 op.75

陰影のある雨の日に、カラフルな高架下の手塚治虫さんの画と人々を写した写真と、どこかマッチするように思います。ちなみに、ここは高田馬場駅です。

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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