世界最大規模のオルガンの魅力を楽しむ全5企画「サントリーホールでオルガンZANM...
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
写真から連想する音楽をご紹介しているこの連載ですが、たまに自分でもコジツケかよ! と思うことなきにしもあらずです。
それでも、ある思考回路のもとに行き着いた音楽が、思った以上に写真そのものとマッチすることもあるので、自分でも発見があります。
今日ご紹介する音楽のは、フランスはパリで活躍したオルガニストで作曲家のシャルル・トゥルヌミール(1870〜1939)の作品です。年代的にはフランクに学び、弟子にメシアンがいた、という人です。
夏にサントリーホールでトゥルヌミールのオルガン作品の演奏を聴く機会がありまして、いたくいたく感動したのでした。以前、このONTOMOでもご一緒させていただいた近藤岳さんの演奏でした。
光が射したかと思えば、混ざり合い、陰り、うごめく。
そんなトゥルヌミールの不思議で美しくておしゃれな響きには、いつまでも浸っていたくなります。
トゥルヌミール:神聖な大壁画 第1番 op.75
陰影のある雨の日に、カラフルな高架下の手塚治虫さんの画と人々を写した写真と、どこかマッチするように思います。ちなみに、ここは高田馬場駅です。