郷古 廉に50の質問!〈前編〉舞台に上がる時の気持ちは?これまでで最大の試練は?
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
先日信号待ちをしていたら、ふとこんなガードレールが目に飛び込んできました。
HAPPY BIRTHDAY
どうやら赤いテープで文字を貼っているみたい。ガードレールからのメッセージ、誰が誰に向けて付けたものなんでしょうね?
唐突に現れたので、思わずシャッターを切りました。別に私は誕生日じゃなかったけど、明るい言葉の放つパワーに、なんとなく嬉しくなりました。
今日で9月も終わりです! 早いなぁ。
9月30日生まれの音楽家には、ロシア出身の名ヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフ(1908〜1974)がいます。人類が2つの大戦を経験した20世紀、スターリン時代のソ連という激動の中で音楽活動を続け、さまざまな困難もあったでしょうが、録音や放送技術の黎明期に活躍した人だけに、たくさんの音源や映像も残されています。
ふくよかな音色の情感豊かなオイストラフの演奏は、いつでも人を励まし、包みこんでくれる懐の深さを感じます。
そんな彼の独奏で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の第1楽章をじんわり聴きたい秋の到来です。