読みもの
2022.01.01
1月の特集「笑い」

初笑いにおすすめのコメディ映画新作5選

年末年始は家でゆったり派のあなたのために、映画ライターで音楽にも造詣が深いよしひろまさみちさんさんにおすすめのコメディ映画をお聞きしました。こたつでぬくぬくしながら笑える映画を楽しみましょう!

よしひろまさみち
よしひろまさみち 映画ライター・編集者

音楽誌、女性誌、情報誌などの編集部を経てフリーに。『sweet』『otona MUSE』で編集・執筆のほか、『SPA!』『oz magazine』など連載多数。日本テ...

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こんな不安な世相だからこそ、年末年始くらい笑って過ごしたいと思いますよね。そんなときは、ほんとは映画館でどっぷりと浸りきってコメディ映画を見るのをおすすめしたい……ところなんですが、まだまだ落ち着かないコロナ禍。映画館には行きたいけど人の往来がなぁ……という方も多いことでしょう。ということで、配信で観られるコメディの新作をざざっと紹介します。

名作『シンデレラ』のオマージュ満載!『フェアリー・ゴッドマザー』

まずはディズニープラスのオリジナル作品から。どちらもクリスマスシーズンを舞台にした『フェアリー・ゴッドマザー』『ホーム・スイート・ホーム・アローン』を。『フェアリー・ゴッドマザー』はおとぎの国で暮らしていた妖精が、現代のアメリカ・ボストンに訪れて珍道中を繰り広げる作品。

はちゃめちゃでおっちょこちょいの妖精エレノアの大奮闘に笑い、「現実って厳しいけど、やっぱり夢って忘れちゃだめよね……」と気付かされるハートフルな物語にほっこり。クリスマス舞台だけにクリスマス曲もあるんだけど、アゲアゲの「Y.M.C.A.」や「宇宙のファンタジー」から、「サウンド・オブ・ミュージック」の定番曲までアップチューンに彩られているので、明るい気持ちになるのは間違いなしです。

名作『ホーム・アローン』の続編! 『ホーム・スイート・ホーム・アローン』

『ホーム・スイート・ホーム・アローン』は、あのクリスマスコメディの名作『ホーム・アローン』第6弾。

物語の流れはいつもどおりで、家族旅行のはずだったのに、一人残されてしまった男の子が、侵入者を撃退するってお話ね。まーわかりやすい! それこそがこのシリーズ最大の魅力よね。どんな罠をしかけて侵入者を撃退するかは、観てからのお楽しみです。ちなみに、今回の家族旅行は東京! むしろ、東京でもやらかしてほしかった。

モブキャラに自我が芽生える!『フリーガイ』

さて、ディズニープラスはオリジナル作品だけでなく、劇場公開作もありますので、そちらから。

『フリーガイ』は8月に日本でも劇場公開されたんですが、いまいち広まりきらなかった感。いや、まじでおもろいんですよ。なんせ、設定がはちゃめちゃ。オンラインゲームのモブキャラが「自分はモブだった……」ってことに気づいてしまったことで自我が芽生え、勝手にゲームで活躍し始めちゃうというお話です。いやー、最高。主演のライアン・レイノルズが、いつも笑顔を絶やさぬモブキャラ・ガイにピッタリ(笑顔がうそくさいところも含め)。

音楽もいいんですよ。「君の瞳に恋してる」とか「恋はノンストップ」とか、アステアの「チーク・トゥ・チーク」とかマライアの「Fantasy」とか、んもーハッピーな名曲勢揃い。サントラだけでも買いです。

評価が真っ二つにわれた問題作! 『アメリカ THE MOVIE』

では、Netflixからもオリジナル作品2作品。まずは『アメリカ THE MOVIE』。これ、アメリカの建国の歴史を、バイオレンス上等で無茶苦茶な解釈をした異色のアニメーションです。

本国でも評価が真っ二つにわれた問題作ではありますが、あたしら日本人からすると「歴史をここまで茶化してOKって、なんて寛大な!」っていう「へー」の連発。もちろんこの不謹慎さは意図的なもので、差別主義や陰謀論に傾倒してしまった人たちを問題視し、目を覚ませ! といってるようなもんです。ちなみにレーナード・スキナードの「フリー・バード」が妙に効果的に使われておりますのでご注目を。

豪華キャストのブラック・コメディ! 『ドント・ルック・アップ』

最後に、2021年最後にやってきた大傑作『ドント・ルック・アップ』を。キャストからして強烈。レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、ティモシー・シャラメ、ジョナ・ヒル、おまけにアリアナ・グランデが本人役で登場! なんだこのまばゆいばかりのキャスト……。どうせカメオ出演レベルなんでしょ? と思ったら大間違い。全員が出ずっぱりで、コメディに徹しているという奇跡の大作なんですよ。

天文学者のランドールと教え子のケイトが見つけた巨大彗星が、どうやら地球に向かってて、どう計算しても絶対に衝突し、地球が破滅するレベル。それを世間に伝えようとするんだけど、テレビでは茶化され、市民からはデマ扱いされ、おまけに政治家には利用され。でも、刻一刻と彗星は接近し……という、まさかのディザスター映画の皮を被った風刺コメディです。

天変地異などのお金の掛かりそうなシーンもちゃんと描かれているし、キャストはゴージャスだし、大作感がめちゃくちゃあるのに、中身は引き笑い確実のブラック。ネタバレ厳禁のオチも含め、マジで最高ですよ。あ、そうそう、アリアナ・グランデはこの作品のためにキッド・カディと共作した「Just Look Up」を提供&リリースしています。この曲が使われるシーンも爆笑なんで、お楽しみに。

よしひろまさみち
よしひろまさみち 映画ライター・編集者

音楽誌、女性誌、情報誌などの編集部を経てフリーに。『sweet』『otona MUSE』で編集・執筆のほか、『SPA!』『oz magazine』など連載多数。日本テ...

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