日めくりオントモ語録/ファジル・サイ
2018.05.20
日めくりオントモ語録/リッカルド・ムーティ
私は自分の態度に確信を持っている ――繰り返すが、革命を起こしているなどとは全く思っていない。ただ単に厳密なだけである。というのは、楽譜に書いてある通りに演奏するのが正しいことだと思うからだ。
―― リッカルド・ムーティ 『リッカルド・ムーティ自伝 はじめに音楽 それから言葉』(音楽之友社刊)より
イタリアの大指揮者リッカルド・ムーティの自伝からの一文。ムーティは歌手たちが習慣的に楽譜に書いていない高音や装飾をいれるのを嫌い、楽譜通りに歌うことを求めました。それがスカラ座で議論の的になり、さまざま軋轢をもたらした経緯も、この自伝には詳しく書かれています。
リッカルド・ムーティ (Riccardo MUTI 1941-)
イタリア・ナポリ出身の指揮者。ナポリの音学院でピアノを、ミラノ音学院で作曲と指揮を学ぶ。その後、ナポリ大学で哲学を学ぶ。1967年カンテッリ国際指揮者コンクールで第一位となり、翌年ミラノでデビュー。その後、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者、音楽監督を務め、最初の桂冠指揮者となる。’80年フィラデルフィア管弦楽団音楽監督。生気にあふれた爽快な演奏で、華麗で振幅の広い表現に特徴がある。
ランキング
- Daily
- Monthly
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2021.03.02
ワルツ:語源は中世ドイツ語の「回る」!「会議は踊る、されど進まず」で一躍有名に
2021.03.01
ユーフォニアムが柔和に響く「未来派」の絵画
2021.03.01
ベートーヴェンが劇音楽を付けたゲーテの戯曲『エグモント』〜魅力的な英雄の主張とは
2021.02.28
能における「鬼」の存在とは?能面師・宇髙景子さんに聞く深淵世界
2021.02.26
シューマンが40代を過ごしたドイツ・デュッセルドルフでの思い出
2021.02.26
ショパン国際ピアノコンクール予備予選から本選までの課題曲と審査方法の全貌を解説!
2021.02.25
オンライン能『船弁慶』が3月31日(水)まで公開中
2021.02.25
電話をめぐる恋人たちの喜劇〜“かけない”スマホ時代に思うこと