読みもの
2020.03.31
特別編 イントロダクション

青石ひかりの12星座☆音楽占い 2020年を生き抜くには?

青石ひかりが占う12星座占い。「天と地がひっくり返る年になる」と多くの占星術師の間で言われてきたという2020年。不安が多い幕開けとなった2020年を生き抜くには? 後日公開の12星座占い《特別編》に先んじて、2020年の総括を公開。

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青石ひかり
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青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

イラスト:虎谷到

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お金という概念に集中しすぎた社会構造がひっくり返って、「人間が主役」の時代が到来する

2020年は「天と地がひっくり返る年になる」と多くの占星術師の間で言われてきました。それが予想を超えたスケールで現実のものになっている現在、未来は限りなく不安で不透明なものに見え、さまざまなところで悲観論が飛び交っています。

こんな時代を生き抜くためにはどうしたらいいのか……多くの苦難を乗り越えてきた人でさえ、これまでのように進むことが難しくなってしまった今、可能な限り善きことを考え、美しく行動しなければいけません。意識の上で「人類」が生まれ変わっていく最大のチャンスが到来しているとも言えます。

2020年に入ってすぐ、山羊座で土星と冥王星の合(0度)という稀有な相が現れました。なんと山羊座でこのアスペクトがみられるのは500年に一度のことであり、土星と冥王星が重なること自体が38年ぶりでした。「40年に一度、呪われたオリンピックがある」と語った政治家の言葉はあながち嘘ではありません。第二次世界大戦、80年代の大不況と世界の分裂、そして2020年の新型コロナウイルスの猖獗(しょうけつ:悪いことがはびこること)は、判で押したように「土星・冥王星0度」の時期に起こっているのです。

2014年1月にも山羊座の天体を中心とする危険なグランドクラスという相が表れ、まさに国家存亡の危機と言われたのですが、2020年の天体の破壊力はそれを上回っていました。

今終わろうとしているのは、大企業による人類の支配であり、「人間がお金の下僕になる」システムです。お金という概念に集中しすぎた社会構造、ヒエラルキー、命の生き方がひっくり返って「人間が主役」の時代になるのです。あらゆる不均衡、搾取、権威の傘に隠されていた悪事や誤魔化しが、ウイルスの猛威とともに不思議な手ごたえで明らかになっています。失業率の急増と超富裕層の個人消費の落ち込み、医療システムの崩壊などで、国が国を支えられなくなったとき、新たに現れるのが「個人」です。

個のネットワークや心の高潔さ、勇敢さ、平等意識が、国家というフレームを突き破って混沌を立て直していく時代に入り、「人間性」の再定義が行われていくのです。「働き方改革」もどんどん進んでいくでしょう。実際、テレワークという方法で多くの人々の働き方が変わってしまいました。この緊急事態にも、実はとても意味があるのです。

2020年12月には木星・土星という2つの天体が水瓶座に入り、この「生きているうちに見られたことが奇跡」のような珍しい1年が終わります。まっさらな白いキャンバスのようになった土地に、人類は「今までよりもっとよいもの」を築かなければなりません。

2023年に冥王星が15年ぶりに移動し、水瓶座に入ると、本格的な新時代が始まります。こうした予言自体、実は「ひとつの可能性」として提示する謙虚さを占星術はもたなければなりません。しかし、現実の側が刻一刻とホロスコープの暗示を鮮やかに見せている今、新時代の到来は確実にやってくると思わずにはいられないのです。

身近なものに愛情を注ぎながら、自分の可能性を信じて大切な人生を生きましょう。逆境こそが成長のチャンスです。500年に1度の記念碑的な年は、苛酷な運命とともに生きたベートーヴェンのメモリアルイヤーであることも、偶然とは思えません。音楽は「生きる」ことの源なのです。

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青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

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