これは絵画ではない?〜120年前に人々が驚いたマーラーの交響曲とビジュアルアート...
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
1906年5月27日、ドイツのエッセンでマーラーの交響曲第6番《悲劇的》が初演されました。マーラー自身が指揮をしましたが、この曲があまりに難しかったので、1週間にわたって念入りにリハーサルを重ねたそうです。
マーラーは、交響曲第5番を完成させた翌年の夏に、第6番の作曲に取りかかりました。まず2つの楽章を完成させ、そのさらに翌年の夏に全曲を仕上げました。演奏時間約80分の大曲にもかかわらず、マーラーにしては約1年という短期間で作曲されたといえます。
マーラーは、この曲をアルマにピアノで弾いてきかせたが、この夫人は、この曲に感動し、とくに終楽章のハンマーが3回ふり下されるというところで深い感銘を受けたという。
『作曲家別名曲解説ライブラリー マーラー』(音楽之友社)62ページより
《悲劇的》といえばハンマーが印象的ですが、妻アルマにも好評だったのですね。現在演奏される版では、最後の1回が削除されており、2回ふり下されます。ちなみに、ハンマーは単独で見るとこんな感じです。
ザールラント州立歌劇場によるハンマーの紹介動画