読みもの
2021.10.15
高坂はる香の「思いつき☆こばなし」第83話

ホールの近所の気に入っているカレー屋さん〜その4:ワルシャワ・フィルハーモニーホール/ムンバイ

高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

メイン写真:ワルシャワ・フィルハーモニーホール。現在ショパンコンクール取材のためワルシャワ滞在中。
撮影:筆者

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突然思い出したかのようにやってくるこの不定期記事「ホールの近所で気に入っているカレー屋さん」。なぜ今のタイミングか。

そう、私は今から、みなさんがちょっとやそっとでは行くことのできない、ワルシャワ・フィルハーモニーホール(上の写真)近くのカレー屋さんをご紹介しようとしています。

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ショパンコンクールが始まって数日後、バックステージでヤマハの調律師さん2人組に遭遇。むしろ今、日本ではなかなか会えませんから、うれしい!

今回初めてショパンコンクールでヤマハのメイン調律師を担当する前田真也さん(左)と、ベテラン花岡昌範さん。ヤマハのピアノは、牛田智大さんや京増修史さん、ゲオルギス・オソキンスさんはじめ、9人のピアニストから選ばれました。2人はこの写真がまさかカレーの記事に使われることになるとは、知る由もない…

ひとしきり今回のコンクールのピアノのお話などを伺い、じゃあまた……となったところで、花岡さんが「そういえばもうカレー食べました?」と(私としゃべっていると、カレーのこと思い出すのかな)。

そしておすすめのインド料理屋さんを2軒教えてくれたので、さっそく、花岡さんが「より本場っぽくて好き」だというほうのお店にいってきました。

ワルシャワの「ムンバイ」!! ホールから徒歩7分ほど(泊まっているところの隣だった)。
内装はインド料理店とは思えないオシャレな感じ。だけどしっかりインドの匂いがします。たぶんもとは別のお店だったんでしょう。日本でもよく見られる、インド料理屋あるある。

ワルシャワ・フィルハーモニーホール~インド料理店「ムンバイ」

メニューを見ると、一般的なスパイス料理に加え、店名通りのムンバイスタイルはもちろん、アンドラ、マラバル、チェティナード、さらにはアッサムまで……インド東西南北、なんでもありすぎる!「本場っぽい」と花岡さんがおっしゃるのも納得です。逆にシェフがどこ出身なのか気になってきますが。

お店の人にチキン系のおすすめを聞いたら、チキンティッカマサラと、チリチキンと言われました。しかしそんなおすすめをスルーして私がオーダーしたのは、パラクパニール。野菜不足が気になっていたことを急に思い出したもので……。

ほうれん草とチーズのカレー、パラクパニールです。クミンシードがプチプチとはじけて香り、なかなかのおいしさでした。今度はチェティナードチキンを食べてみたいけど、シェフの出身地を確認してからだな……。
食後にチャイを頼んだつもりだったのに、最初に出てきました。まあ、インドで人の家に遊びに行ったときみたいでいいけど(なにかっていうと最初に水かお茶が出てくる)。

みなさんもワルシャワにいらしたときは、ぜひ!

高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

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