ホールの近所の気に入っているカレー屋さん〜その5:アクトシティ浜松/クマール
大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...
今回は、ただいま浜松国際ピアノ・フェスティバル開催中の浜松から。
アクトシティ浜松と同じ建物、アクトタワーの地下1階にあるインド料理屋、「クマール」。
浜松コンクールで浜松に滞在している間、スパイスが恋しくなると駆け込むお店です。ランチは1,080円のセットからと、お手頃価格。逆に夜に行くと、ちょっとお高めになります。味は、いかにもな日本にある北インド料理のお店のものという感じ。スパイス料理に慣れていない方でも食べやすいのではないでしょうか。
そしてこちらのお店、浜松国際ピアノコンクールをモデルとする恩田陸さんの小説『蜜蜂と遠雷』にも登場します。審査員がインドカレーを食しながらいろいろな意見を交わす場面がありますが、それはこちらのクマールが舞台。
実際、こちらのお店には、かつて中村紘子審査委員長が食べにいらした、とオーナーのクマールさんが以前、新聞記事のインタビューの中で語っていました。嬉しかったのかな。
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか? ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
それはそうと、私が今回注目したのは、こちらのアクトタワーのサイトにあった、オーナーによるお店の紹介文です。
インドと言えばカレー。それは正解であり、真実ではありません。懐の深い文化を形成する広大な国土が育む多種多様のスパイス。カレーはその多種多様の、組み合わせの”解”のひとつであり、全てではありません。当店のインド料理を召し上がっていただき、その一端を感じていただけると、大変光栄に存じます。
(アクトタワーのサイトより引用)
なんだろう、一瞬すごい哲学的な話のような気がするんだけど、何度読んでも、わかるようでわからない……なにか大きな話なのか……それともシンプルにカレーの話なのか。
とにかくクマールのインド料理を食べると、なにかしら“解”が見つかるということなので、浜松にお越しの際はぜひどうぞ。
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