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2025.02.17
名曲解説100
30秒でわかるガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーについて30秒で丸わかり♪
ジョージ・ガーシュウィン(1898〜1937)は20世紀前期のアメリカの作曲家で、民衆的な歌の作曲家として出発し、ジャズや大衆歌などアメリカ固有の音楽を土台としつつ、そこに芸術的な表現を追求していきました。
彼の代表作が1924年に書かれた《ラプソディ・イン・ブルー》で、ジャズ的な語法に基づきつつ、それをヨーロッパのロマン派のラプソディ風の書法に結び付けた作品となっています。もともとはピアノと小編成のジャズ・バンドのために書かれ、さらに作曲家グローフェのアレンジによるピアノと管弦楽のための協奏版も作られました。他にもピアノ独奏用など、いくつかの編曲版で親しまれています。
曲は低音から高音へと音を滑らせるように上行するクラリネットの印象的なグリッサンドで始まり、いくつかの主題をもとにラグタイムやブルースなどのアメリカ音楽のさまざまな語法を生かしながら発展します。途中にはホワイトマン楽団のテーマ音楽を用いた緩やかな部分を挟み、最後は華やかな盛り上がりのうちに閉じられます。
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
作曲年:1924年
演奏時間:約16分
編成:(グローフェ編曲版) フルート2、オーボエ2、クラリネット2、バスクラリネット1、ファゴット2、サクソフォーン3(アルト2、テナー1)、ホルン3、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニ、タムタム、小太鼓、シンバル、トライアングル、グロッケンシュピール、バンジョー、弦5部、独奏ピアノ
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