イベント
2023.06.15
2023年9月1日~3日に第1弾開催!

宮田大&横溝耕一が贈る室内楽フェスティバルAGIO~注目奏者が揃い室内楽の魅力を満喫

室内楽フェスティバルAGIOは、NHK交響楽団ヴァイオリン次席奏者の横溝耕一とチェリストの宮田大の想いから2023年に初めて開催されます。クラシック音楽界の新しい時代を開く注目奏者が集結し、室内楽の王道を行くプログラムから親子向けのファミリーコンサートまで多彩な作品で構成。室内楽の魅力をたっぷりと味わえるこの音楽祭の出演者やプログラムについて、詳しく紹介します。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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首都圏で室内楽音楽祭を! 横溝耕一と宮田大の想い

室内楽フェスティバルAGIOは、NHK交響楽団ヴァイオリン次席奏者の横溝耕一の「都内で室内楽の音楽祭を開催したい!」という想いから始まった。音楽祭は全国各地で開催されているが、地方で行なわれることが多く、また、そのほとんどはオーケストラが主体である。首都圏には素晴らしい演奏家がたくさん居るにもかかわらず、都心からの発信が少ないことを不思議に思っていた横溝は、その想いを高校時代の同級生でもあるチェリスト・宮田大に相談。室内楽フェスティバルAGIOの実現に向けて動き始めたのだ。

2人からの呼びかけに応えて、新しい時代を担う精鋭アーティストたちが集結。2023年9月1日~3日の3日間、浜離宮朝日ホールにて全5公演の室内楽フェスティバルが実現することになった。

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フェスティバルでは5つのコンサートが開催され、室内楽の王道を行くプログラムから親子向けのファミリーコンサートまで多彩な作品で構成されている。「AGIO」とはイタリア語で“くつろぎ”、“やすらぎ”の意。室内楽は“通好み”という印象を少しでも和らげて、身近に感じられるよう工夫が凝らされているので、かしこまらず、ゆったりと音楽を楽しむことができる。

クラシック音楽界の新しい時代を開く注目奏者が集結

今回の室内楽フェスティバルAGIOには、宮田大と横溝耕一の呼びかけにより、木嶋真優(ヴァイオリン)や辻彩奈(ヴァイオリン)、辻本玲(チェロ)といった豪華メンバーが出演。お互い年齢が近く、音楽に対する方向性が同じだと感じられるような奏者が集ったという。

ソリストとしても活躍するメンバーが集まり、室内楽でともに音楽を創り上げる。普段のコンサートでは味わえないアンサンブルが楽しめることも今回の音楽祭の大きな魅力の一つだ。

その他にも、戸原直(ヴァイオリン/ヴィオラ)、伊藤悠貴(チェロ)、清水詩織(チェロ)、佐山裕樹(チェロ)、西尾真実(ピアノ)、天野陽子(朗読)といったメンバーが出演。フェスティバルを盛り上げる。

宮田大
2009年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにおいて、日本人として初めて優勝。その圧倒的な演奏は、作曲家や共演者からの支持が厚く、世界的指揮者・小澤征爾にも絶賛され、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。
横溝耕一
NHK交響楽団ヴァイオリン次席奏者としての活動の他、ヴィオラ奏者としても各地のオーケストラに客演している。室内楽の分野では2006年にVerus String Quartetを結成。第57回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門において第3位入賞を果たすほか、精力的に演奏活動を続けている。
木嶋真優
神戸生まれ。3歳でヴァイオリンを始める。2016年第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールにて優勝。現在日本とヨーロッパに拠点を置き、アメリカ、アジアにもその活動の場を拡げている。最新CDは2020年12月にキングレコードより「seasons」をリリース。
©︎KINYA OTA (MILD)
辻彩奈
岐阜県出身。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位。2018年「第28回出光音楽賞」、2023年「第24回ホテルオークラ音楽賞」を受賞。2020年、自らが権代敦彦に委嘱した「Post Festum」を世界初演。コロナ禍にあって国内公演の代役で幅広く活躍。
©Makoto Kamiya
辻本玲
7歳よりチェロを始める。2009年、第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞(日本人最高位)、併せて「日本人作品最優秀演奏賞」を受賞。日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェロ奏者を経て、現在はNHK交響楽団首席チェロ奏者を務める。

多彩な内容を楽しめる5つのコンサート

今回のプログラムは、すでに室内楽を好きな方から、あまり聴いたことがない方まで、幅広い層に魅力が届けられるよう5つの異なるコンサートで構成されている。

初日の9月1日は、木嶋真優、横溝耕一、宮田大の同級生トリオによる弦楽三重奏《トリオの調べ》で幕開け。仕事帰りの方々でも足を運びやすいように開演時間はあえて19:30に設定したという。

9月2日の昼には、宮田大&辻本玲&伊藤悠貴&佐山裕樹によるチェロクァルテットが登場。夜には、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」(弦楽三重奏版)とヴィヴァルディの「四季」(弦楽六重奏版)という2つの四季を取り上げる宮田大プロデュースコンサート《四季》が開催される。ヴィヴァルディの四季は各奏者にソロが割り当てられた編曲ということで、期待が高まる。

最終日9月3日の朝には、親子で気軽に楽しめるファミリーコンサート《ピーターと狼》が予定され、昼にはクロージングコンサート《AGIO》を開催。豪華メンバーによるブラームスの「弦楽六重奏曲第1番」&チャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」の演奏で華々しく締めくくられる。

今年が初めての開催となる室内楽フェスティバルAGIO。多彩な内容から自分に合ったコンサートを選べるので、この機会にぜひ室内楽の魅力を満喫したい。

Bunkamuraオーチャードホール × 浜離宮朝日ホール 共同企画 ORCHARD PRODUCE 2023 宮田大&横溝耕一が贈る 室内楽フェスティバルAGIO
オープニングコンサート《トリオの調べ》

日時: 9月1日(金)19:30開演(18:30開場、19:00~出演者によるプレトーク)

会場: 浜離宮朝日ホール

出演: 木嶋真優(ヴァイオリン)、横溝耕一(ヴィオラ)、宮田大(チェロ)

曲目: シューベルト/弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D 471、ベートーヴェン/弦楽三重奏曲 ハ短調 Op.9-3、モーツァルト/ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

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魅惑のチェロクァルテット

日時: 9月2日(土)13:00開演(12:30開場)

会場: 浜離宮朝日ホール

出演: 宮田大、辻本玲、伊藤悠貴、佐山裕樹

曲目: ドビュッシー/月の光、ポッパー/演奏会用ポロネーズ Op.14、ピアソラ/オブリビオン、悪魔のロマンス、リベルタンゴ、ヨンゲン/2つの小品、J.S.バッハ/シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004より)

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宮田大プロデュースコンサート 《四季》

日時: 9月2日(土)18:00開演(17:30開場)

会場: 浜離宮朝日ホール

出演: 木嶋真優(ヴァイオリン)、戸原直(ヴァイオリン)、横溝耕一(ヴィオラ)、宮田 大(チェロ)、辻本玲(チェロ)、清水詩織(チェロ)

曲目: 日本の歌(赤とんぼ、故郷 など)《宮田大独奏》、ピアソラ/ブエノスアイレスの四季(弦楽三重奏版)《木嶋真優、横溝耕一、辻本玲》、ヴィヴァルディ(内門卓也 編曲)/四季 (弦楽六重奏版)

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ファミリーコンサート《ピーターと狼》

日時: 9月3日(日)10:30開演(10:00開場)

会場: 浜離宮朝日ホール

出演: 木嶋真優(ヴァイオリン)、横溝耕一(ヴィオラ)、宮田大(チェロ)、西尾真実(ピアノ)、天野陽子(朗読)

演目: プロコフィエフ/《ピーターと狼》

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クロージングコンサート《AGIO》

日時: 9月3日(日)14:00開演(13:30開場)

会場: 浜離宮朝日ホール

出演: 木嶋真優(ヴァイオリン)、辻彩奈(ヴァイオリン)、横溝耕一(ヴィオラ)、戸原 直(ヴィオラ)、宮田大(チェロ)、辻本玲(チェロ)

曲目: ブラームス/弦楽六重奏曲 第1番 Op.18、チャイコフスキー/《フィレンツェの思い出》 Op.70

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