美術×ピアノ×現代音楽「Depth Of Light」新たな舞台作品が配信決定
1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...
和紙に岩絵具で描かれた作品が、舞台上に浮かぶ。音楽の移ろい、光の加減によって、絵画は表情を変える。その変化は、時の流れや観るものの心にまで、揺らぎを与える……。
そんな「美術」と「音楽」がコラボレーションした、世界初演の舞台作品「Depth Of Light」の動画配信が決定。ロームシアター京都のメインホールで無観客上演された貴重な記録は、9月20日〜22日(無料)、9月27日〜10月31日(有料)の期間限定で公開される。
この企画に参画したのは、美術家の大舩真言、ピアニストの深見まどか、作曲家の坂田直樹。
深見が演奏するのは、武満徹や一柳慧、フィリップ・エルサンの作品。またこの公演のために書き下ろされた坂田の新曲も披露。
「自然」に関連深い音楽作品、「光」によって表情を変える舞台。人間の手ではつかめないものが舞台に圧縮されている。まるで今の時代を重ねずにはいられない。
深見は「演奏活動ができない間、自分の心を見つめるようになりました。すると時を経るごとに、自分の心情に変化も生まれる。この企画を行う上で、そんな『時の流れ』が、私の中でのキーワードの一つです。音楽も、時間による芸術ですから」
そんな深見の思いと、大舩の絵画・演出は、世界観がぴったりだ。
「大舩さんの絵は、同じ作品でも観るたびに違う感情をもたらすんです。そこに音楽や光が融合することで、全く別のものに見える瞬間がある」
深見は、力強く語る。「音楽や芸術は不要だ、という声も耳にしますが、私はそう思わない。こんな状況を変えたくて、ともに企画を行いました。芸術の相乗効果を感じ取っていただければと思います」
会場 : ロームシアター京都 〈メインホール〉
無観客 公演収録日 : 2020年8月31日
出演 : 深見まどか(ピアノ)
演出・美術 : 大舩真言(美術家)
作曲 : 坂田直樹(新作提供)、武満徹、一柳慧、フィリップ・エルサン
YouTube無料配信: 2020年9月20日(火)・21日(水)・22日(木)
Vimeo有料限定配信: 2020年9月27日(火)〜10月31日(土)
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly