ベートーヴェンの楽器物語——京都でシュトライヒャーを聴く
1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...
生誕250周年を迎えるベートーヴェン。せっかくのアニバーサリーイヤーだからこそ、フォルテピアノの音色でぜひ「いつもと違うベートーヴェン」を堪能してほしい。作曲家と“当時の楽器“に焦点を当てたシリーズの公演が、京都で催される。
10月25日(日)、京都コンサートホール・小ホール(アンサンブルホールムラタ)で、『3つの時代を巡る楽器物語』第2章「ベートーヴェンとシュトライヒャー」が開催される。演奏は第一線で活躍するフォルテピアノ奏者、小倉貴久子、ナビゲーターは桐朋学園大学特任教授でベートーヴェン研究の第一人者、平野昭。
1770年生まれのベートーヴェンは、J.A.シュタインやA.ヴァルターのフォルテピアノに親しんできた。とりわけシュタインの娘、ナネッテ・シュトライヒャーに厚い信頼を寄せ、彼女に多くの助言を伝えることで、シュトライヒャー一族の楽器は改良を重ねられたそう。
公演で使用されるのは、ナネッテの息子であるJ.B.シュトライヒャーによる1845年製のフォルテピアノだ。
タッチが浅く、軽やかな動きに適した「ウィーン式=跳ね上げ式」が採用され、当時としては幅広い6オ
演奏されるのは、ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番。
現代のピアノの音色で、ベートーヴェンの作品に親しんできた人も多いことだろう。
当時の音を聴き「楽器物語」を紐解くことで、新たなベートーヴェンの魅力が見つかるに違いない。
日時:10月25日(日)15:00開演
会場:京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
料金:全席指定 一般 3,000円 U-30 1,500円
フォルテピアノ:小倉貴久子
ナビゲーター:平野昭
曲目:~オール・ベートーヴェン・プログラム~
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 op.109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 op.110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
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