挾間美帆がプロデュース! 無限の音色で彩る新しいシンフォニック・ジャズの一夜
ジャズ作曲家として活動の幅を広げてい挾間美帆がプロデュースを手掛けるコンサート「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」。昨年に引き続き、第2弾が8月16日(日)に東京芸術劇場で開催される。
1924年にガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」への批評で「シンフォニック・ジャズ」という言葉が使われてから約100年。オーケストラが奏でるジャズ・サウンドの最先端が楽しめる。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団と、気鋭のジャズ・ミュージシャン16名による「挾間美帆 m_big band」が担当。先日、挾間の8月からの常任客演指揮者就任が発表された、世界で唯一のプロ・ジャズ管弦楽団、創立75年を迎えたオランダの名門「メトロポール・オーケストラ」と同じ編成だ。
ハービー・ハンコック「バタフライ」 演奏:メトロポール・オーケストラ
ジャズ、フュージョン、クラシックを始め、さまざまなジャンルを股にかけて活躍するギター界のスーパースター渡辺香津美がゲストとしてクレジットされており、渡辺のオリジナル曲を、挾間が編曲した作品も取り上げられる。
「NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇 2020」で演奏される曲目の一部
今回の公演に当たって、挾間がメールインタビューに答えてくれた。
——2018年のONTOMOのインタビューで、「オーケストラを使ってシンフォニック・ジャズをしたくてしょうがない」とおっしゃっていました。改めてシンフォニック・ジャズ作品を作曲/編曲する醍醐味は、どんなことでしょう?
挾間 パレットにたくさんの、とにかくたくさんの色を出せるところです。混ぜたり、単色で使ったり、まとめて使ってみたり。使い方によっても伝わる音質が大きく異なり、パレットでの色彩の出し方は無限大です。
——共演するギタリスト、渡辺香津美さんから、どんなプレイを引き出そうと?
挾間 渡辺さんの音とプレイには、幅広い音楽に溶け込み、ともに音を楽しめる大きな魅力がありますので、とくに仕掛けは考えませんでした。渡辺さんの音を思い浮かべながら、自然に筆が動きました。
——クラシック音楽ファンに向けて、今回のプログラムの聴きどころをお願いします。
挾間 今回のプログラムにはクラシック音楽の楽曲を入れられなかったのですが、メトロポール・オーケストラが、75年かけて培ってきた素晴らしい作品の日本初演をはじめ、リラックスして夏を楽しめるような作品を集めました。
いつもは交響曲を演奏しているオーケストラが、また変わった雰囲気でリズムに乗りながら演奏する姿も、なかなか貴重かもしれません。ぜひ遊びにいらしてください。
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