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2024.02.26

小菅優が「いずみ室内楽シリーズ」を始動! 祈りをテーマにメシアンの四重奏ほかを演奏

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

©Takehiro Goto

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「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」、「Four Elements」とリサイタル・シリーズを住友生命いずみホールで開催してきた小菅優が、新たな室内楽のプロジェクトをスタートさせる。小菅が信頼を寄せる音楽家たちが集い、仲間たちと奏でることで彼女の豊かな音楽性と包容力を披露する「小菅 優 いずみ室内楽シリーズ」 だ。「音楽家として社会のためにできることはなにか」を常々追い求めている小菅が、「祈り」「愛」「希望」をテーマに、3つのコンサートを予定している。

2024年3月7日(木)に開催される第1回「祈り」では、3人のフランス作曲家作品が並ぶ。夭逝の女流作曲家リリー・ブーランジェの「哀しみの夜に」、サン=サーンスが亡くなる2年前に書いた「祈り」、メシアンが第二次世界大戦中にドイツ軍に捕らわれ、収容所で書いた「時の終わりのための四重奏曲」、メシアン自身が詩も書いた「多くの死」(原曲ソプラノ、テノール、ヴァイオリンとピアノ)が演奏される。

デュオ、トリオ、カルテットと演奏者が増えていき、曲想は祈り、哀しみ、希望、救済と感情が移り変わっていく。そして最後の「四重奏曲」では、すべての感情が集まり拡がりをみせる、というこだわりと想いのこもったものだ。

小菅が、「今の時代だからこそ、聴いていただきたい祈りの音楽です」と語る作品をともに演奏するのは、ロン=ティボー、チャイコフスキーの両国際コンクール入賞、第34回日本製鉄音楽賞受賞のニュースも記憶に新しいヴァイオリニストの金川真弓。昨年短期間のうちにブラームス・コンクール、日本音楽コンクールの2タイトルを制した19歳のチェリストの北村 陽。折に触れて小菅と共演し、お互いの音楽を理解しあうクラリネット奏者・吉田 誠の3人。

小菅が名手たちとともに届ける「平和を願う音楽の訴え」に、じっくりと耳を傾けたい。

小菅 優 いずみ室内楽シリーズ Vol.1 祈り
公演情報
小菅 優 いずみ室内楽シリーズ Vol.1 祈り

日時: 2024年3月7日(木)19:00開演

会場: 住友生命いずみホール

 

出演者:

小菅 優(ピアノ)、金川真弓(ヴァイオリン)、北村 陽(チェロ)、吉田 誠(クラリネット)

 

演奏曲目:

C.サン=サーンス:祈り op.158
L.ブーランジェ:哀しみの夜に
O.メシアン:多くの死、時の終わりのための四重奏曲

 

Photo: Takehiro Goto

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