
記事
2018.09.14
日めくりオントモ語録/フェルッチョ・フルラネット
ある人物を演じるためには、その人物を知り尽くすだけでなく、自分の肌の下に感じるようにならなければいけません。
―― フェルッチョ・フルラネット「音楽の友」2011年9月号より
演出家のジャン・ピエール・ポネルと指揮者のカラヤン、2人の偉大な芸術家から「役になりきる」方法論を学んだという名バス歌手フルラネット。オペラ歌手にとって、当たり前の仕事のようだが、実際に「ある人物なりきる」には相当の能力と努力が必要であると語りました。
バス歌手が主役ドン・キホーテを演じるマスネ作曲の歌劇《ドン・キショット》
フェルッチョ・フルラネット(Ferruccio FURLANETTO 1949-)
現代を代表するバス歌手の一人であるフルラネットは、力強い歌声と豊かな演技力で世界中の聴衆ならびに批評家から賞賛を集めている。
1986年のザルツブルク・イースター音楽祭で、カラヤンの指揮のもとヴェルディ《ドン・カルロ》のフィリッポII世を演じ、その成功が彼の国際的な名声を確固たるものとした。これまでにカラヤン、ジュリーニ、ショルティ、バーンスタイン、ゲルギエフ、マゼール、アバド、ハイティンク、バレンボイム、プレートル、レヴァイン、ムーティ、ヤンソンスなどの世界的な巨匠と共演。コンサートやリサイタルも世界の主要なホールで行っており、レパートリーはヴェルディ《レクイエム》からロシア歌曲、シューベルト《冬の旅》まで幅広い。CD、DVDも多く、ラジオやテレビなどで彼の活動は国際的に紹介されている。ミラノ・スカラ座、英ロイヤル・オペラ、ウィーン国立歌劇場、バリ・オペラ座、MET、ローマ、トリノ、フィレンツェ、ボローニャ、ボリショイ劇場、マリインスキー劇場など世界の主要な劇場にたびたび出演している。またロシアの二大劇場である、ボリショイ、マリインスキーの両劇場でムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》の題名役を歌った唯一の西側出身のアーティストでもある。
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