インタビュー
2021.03.05
ドラマチックにする音楽 番外編

のこぎり奏者・サキタハヂメが朝ドラ『おちょやん』音楽で泣き笑いや大阪を演出!

ドラマをよりドラマチックに盛り上げているクラシック音楽を紹介する連載。
今回は特別に番外編として、NHK連続テレビ小説『おちょやん』の音楽を手がけているサキタハヂメさんにインタビュー。作曲家、ミュージカルソー(のこぎり)奏者であるサキタさんがドラマ音楽制作にかけた思いとは?のこぎり音楽などのライフワークやクラシック音楽からの影響についても、ユニークな大阪カラーを見せてくれた。

構成・文
桒田萌
構成・文
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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泣き笑い、鼻歌、大阪……『おちょやん』を彩る音楽

サキタハヂメ(作曲家、ミュージカルソー奏者)
19歳のとき、落語家でありミュージカルソー奏者の都家歌六の演奏に感銘を受け、演奏を開始。アメリカのミュージカルソーコンテストで2度優勝。
『奥河内音絵巻』『山を鳴らす』等、既存の音楽の枠を超えた規模、発想での表現を世界へ向けて発信している。
H23年度文化庁「芸術選奨文部科学大臣新人賞」受賞。
NHKでの主な作品に、Eテレ『シャキーン!』、木曜時代劇『銀二貫』、よるドラ『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』、また日本テレビ『妖怪人間ベム』など、多くのテレビ番組の音楽を手がけている。

——『おちょやん』にどんなイメージを持って音楽制作をされましたか?

サキタ  さまざまなドラマの音楽を担当してきましたが、「朝ドラ」というのはやはり音楽を作る者にとっては憧れの一つ。お話をいただくことができて本当に光栄です。

最初に僕が目指したのは、「朝に聴くと、つい耳に残ってしまう音楽」。家を出て通学・通勤中のエレベーターで、つい口笛を吹きたくなるような。そんな朝の一瞬を作る「日常の鼻歌」を意識しました。

——主人公・竹井千代のモデルとなった上方女優、浪花千栄子さんについて、何か印象は。

サキタ  浪花千栄子さんって、すごく大阪弁がきれいで、とにかくマシンガントーク。早口なのに、言っていることがはっきりとわかるんですよね。その印象からちゃんと大阪感のある音楽を作ろうと思いました。

——監督から何かリクエストはあったんでしょうか?

サキタ  監督からは「笑いと泣きをはっきり出してほしい。その間はいらないです」と言われましたね。通称「たこ焼き理論」。外がカリカリ、中がトロトロで仕上げたら、食べると口にファッと熱い空気が入り込むたこ焼き。あの熱い空気をドラマにしたい、と。監督、ええこと言いはるでしょ。音響デザイン部の皆さんも、心を込めて音楽のメニュー表を作ってくださいました。

——現場の様子からインスピレーションを得たりしましたか?

サキタ  4月に撮影が始まったのですが、緊急事態宣言が発令されたため、撮影開始後数日で一度ストップしてしまったんです。
本当なら、撮影の様子を見に行ったり、出演者のみなさんと交流したり、というのを楽しみにしていたんですが、今回はステイホームメインの制作でした。

——今回は出演者の皆さんとお会いする機会は少なかったのですね。

サキタ 何人かにはお会いしましたよ。僕は大阪の河内長野市という、千代が幼少期に住んでいた「南河内」に住んでいるので、その近辺で行われた撮影は見学して何人かの出演者の方と少しお話できました。

主演の杉咲花さんは、10年ほど前に別のドラマでご一緒していたので、当時の写真を出して「これ見て〜」と話しかけると、ガッツリ関西弁で「めっちゃ子どもですやん!」と言われました(笑)。

主人公の父親を演じているトータス松本さんにお会いしたときには、「僕、河内長野に住んでるんですよ」と話すと、「えっ⁉︎南河内に住んでるから選ばれたんですか⁉︎」と言われちゃいました。多分それだけじゃないとは思うけど(笑)。

——主人公の竹井千代が生まれたのは、大阪の南東部にある南河内です。サキタさんがお住まいの河内長野がこの地域にあたりますね。河内長野はどんな街なのでしょうか。

サキタ 思いっきり「山」ですね。市の7割を山や森が占めているので。河内長野市は大阪府内にあるけど、少し南に行けば和歌山県。近頃は知名度も上がったものの、「長野県?」と聞かれたこともありましたよ。

河内長野の人は、みんな優しくてほっこりしています。「生き馬の目を抜く」とか「飛ぶ鳥を落とす」とか、そういう性分ではない僕には合っています。音楽がキノコの菌のようにじわっと広がる……みたいな状況が好きなんです。

幼少期の千代が、お母ちゃんを思って月を眺めているシーンがよく出てきます。同じ地域に住んでいる僕も月を眺めたら、千代と同じ角度からになるのかなと思いますし、そんなことを考えながらドラマ前半の音楽を作りました。

お母ちゃんからもらったビー玉をお守りのように持ち、月を見上げながら「明日も晴れやな」と希望を願う竹井千代(杉咲花)。

——以前からこの町で積極的にプロジェクト展開もされていますよね。

サキタ はい。森や歴史を取り入れた音と光の「奥河内音絵巻」を作ったり、山を鳴らしてみたり。河内長野を生かしたプロジェクトを創っています。
この町にはたくさんのスギとヒノキが生えているので、その材で楽器を作ったこともあるんです。奥河内(おくかわち)の三弦、その名も「オッカサン」。爪弾いてみると三線のような音がしますが、弓を使えば馬頭琴のような音になる。『おちょやん』では、ちょっとクセ者(!)に出くわすシーンなどで使われています。

大阪感のある音楽とは?

——千代は9歳で奉公に出ることになり、道頓堀にやってきます。やはり山の多い南河内とは違い、道頓堀は「THE 大阪」というような街。やはり道頓堀編で出てくるような音楽で「大阪感」を意識されたのでしょうか。

サキタ そうですね……。今思えば、「大阪感をちゃんと出さないと!」と思わなくても、勝手に僕から大阪感が出ていたように思います。
僕は音楽を作るとき「憑依型」になるのですが、今回は特別に憑依しなくてもよかったんです。ニューヨークのミュージシャンが音楽を作ればニューヨーク感になるし、エストニアのミュージシャンが音楽を作ればエストニア感になる。それと同じです。

でも、世間には「大阪嫌い」が一定数いるわけです(笑)。それもあって、大阪に限らずたくさんの人に届けるためにはどうすればいいのか、とすごく意識しましたね。だからこだわりを持って、収録は大阪チームと東京チームに分けて、「この音楽は東京で、この音楽は大阪で」というふうにして、工夫をしましたね。おもしろいことに、大阪に住んでいるのか、東京に住んでいるのかで、やっぱりかなり違う演奏になるんですよ。

道頓堀の芝居茶屋でお茶子修行に励む千代。

——大阪弁を話すように楽器を演奏する大阪人、いますよね。

サキタ そうなんです。クラシック音楽にあてはめると、フランス歌曲を勉強している人はイタリア歌曲が難しいとか、日本語を使っていると日本的な音楽が生み出されていくとか、そういった感じでしょうか。すごく興味深いです。

——サキタさんの感覚で、大阪人の演奏にどんな特徴があると思いますか?

サキタ これは日常で言えることなのですが、大阪人っていちいち何か余計なことを挟んできます。会話中にシーンとしたとき、ついついいらんことを言ってしまう。でも最後には良い感じにフッと納めようとする(笑)。演奏でも同じようなことがあるので、僕はこれを「知らんけどサウンド」と名付けています。

大阪人は、よく褒め言葉として「シュッとしてる」と言います。しかし僕の感覚で言えば、大阪人でシュッとしてる人はいません(笑)。憧れてはいるんですけどね。

でも、天を見つめて誰かを愛おしく思ったり、人と別れて悲しい思いをしたり、という状況に「シュッとしてる」かどうかは関係なくて。だからそんなシーンのための音楽には、大阪人的な癖はいらないなと。ストリングスや管楽器の美しい響きとともに、フワリと天上にのぼっていくような音楽とか。

大阪セッションメンバーと。
東京で行ったストリングスの収録の様子。
東京セッションの木管楽器メンバーと。
自らものこぎり奏者として収録。

——先ほどご自身のことを「憑依型」とおっしゃっていました。「ドラマの音楽には気持ちは入れ込みすぎない」という作曲家もおられますが、サキタさんはいかがですか?

サキタ 僕は入れ込みすぎちゃいます。音楽だけで語ったり、世界観を作ったりするタイプなんです。書きながら、「千代おおお!」って叫びながらめっちゃ泣いたりしています。おめでたいでしょ。

——サキタさんが考える「おちょやん」の魅力は何でしょうか。

サキタ 千代の腐らない心にあると思います。千代はすごく辛い境遇にあっても、絶対に腐らない。その場で「わー!」ってなったりするんですが、「いや待てよ」と考えられるんですね。「今の、自分が悪かったかな?」って。グッと自分のことを俯瞰して考えられるのって、素晴らしいですよね。

今回書いた《はすの花》という音楽は、まさに千代を表しています。「泣き笑い」の「泣き」にあたります。「蓮の花は泥に咲く」と言われているように、千代はどんな泥の中にいても、絶対に腐らず花を咲かせる「蓮の花」なんです。

今の世の中では、何か問題が起きたとき「こんな意見もある、あんな意見もある。どっちの言いたいこともわかるけど、どちらかだけが正解、ではない」という状況が多い気がします。けれども、どっちが正しいのか争って、最終的にはお互い罵り合ってしまう。だから千代のように「良いところもあるし、悪いところもある」といったん考える姿勢を大切にしたいですよね。毎日ドラマを観ながら、そう思います。

のこぎりの音色は「この世に存在しない場所」から出ている?

——ドラマや映画などの劇伴はもちろん、ミュージカルソー奏者としても活躍されているサキタさん。そもそも、のこぎりの魅力に取り憑かれたきっかけは何でしたか?

サキタ 我々大阪人にとって、のこぎりといえば物を切るもの、もしくはのこぎりを叩いて「お前はアホか」というネタをしていた芸人の横山ホットブラザーズの横山アキラさんのイメージが強いんですよ。

音楽を奏でられることはもともと知っていたのですが、19歳のとき、落語家でありのこぎり奏者である都家歌六師匠との出会ったのが大きな出来事でした。チェロの弓でのこぎりを弾き、「ラ・クンパルシータ」などの哀愁ある曲を演奏している姿を見て、とても心が揺さぶられたんです。
人を笑わせるはずののこぎりの音色に、思わず涙が出てしまった。「この楽器は、泣いているのに笑えるし、笑えるのに泣けるんだな」と思いました。

——まさに運命的な出会いですね。

サキタ 当時はのこぎりが相棒になるなんて、思ってもいなかったです。のこぎりは敷居自体は低いのですが、突き詰めてみるとすごく奥が深い。その地域や場所、現場に合った響かせ方やピッチ感の違いもあるんです。その奥深さにハマって、今があります。

ノコギリを演奏するサキタさん。
実際に使用しているミュージカルソー。

——のこぎりって、どこから音が出るんでしょうか。

サキタ ちょっと難しいことを言うのですが、「この世に存在しない場所」といいますか。例えば合唱で美しいハーモニーができたとき、譜面にはない「倍音」という天使の声のようなものが生じます。ヴァイオリンにも「フラジオレット奏法」といって、指板を押さえつけずに弾くことで倍音が生まれる奏法もあります。 

のこぎりもそれに似ていて、楽器を叩いたり擦ったりすることで倍音が生まれて空気が鳴る。それが音色になるんです。

教会で演奏したときも、のこぎりの音がパイプオルガンのように天から降り注いできているようで、本当にすごかったんですよ。トンネルで弾いても、音がずーっと減衰せず響き続けるんです。

——不思議な音ですね。

動物の目の前でのこぎりを弾くと、すごく大騒ぎされるんです。人間に聴こえていない音があるのかな。鈴虫400匹と共演したことがあるんですが、のこぎりを鳴らすとヤツらは「ワーーッ」と一斉に鳴き出します。どうやら鈴虫は求愛行動として鳴くらしいのですが、あの音はのこぎりのアコースティックなサイン波と似ているので、聴くと「俺らよりもっとすごいやつがいるのか!?」とジェラシーを感じるみたいです(笑)。

僕は、「おもしろい」と思ったところにどんどん向かっていきたいタイプなんです。今も動物に向けた音楽をたくさん作っているし、かつては気づけば海の中にいたこともありました(笑)。僕を救ってくれた方たちがいなければ、えらい大変なところにいてたと思います。

——やはりのこぎりは見た目も音も印象深すぎるので、サキタさんの代名詞のようになっていますね。

サキタ 僕が「ドラマの音楽を作りました」と言うと「あのドラムの音ものこぎりでやってるんですか?」とか言われたりします(笑)。僕がやると全部のこぎりだと思われちゃうのが悩みです。

『おちょやん』では、基本的に「千代が月に何かを問う」「お母ちゃんの愛」「辛くてもめげない」というようなシーンで、のこぎりを使用した音楽が流れることが多いです。でものこぎりの音色や存在があまりに印象的なのか、音響デザインチームのみなさんがあらゆるところで使ってくださっていますね。

クラシック音楽の現場を経験して

——クラシック音楽には馴染みはありましたか?

サキタ 僕、音楽大学に行っていたわけではないんですよね。クラシック音楽自体は好きでした。父がCDをよく買ってくれて、よく聴いていましたね。一方でピアノを習いに行っては2週間で挫折すること5回くらい(笑)。大人になって曲を作るようになってから、やっと自分の曲くらいは弾くようになりましたね。

——影響を受けた作曲家や作品は?

サキタ 僕の場合は、特定の作曲家が好きになる、というより、「この曲のこの部分がすごく好き!」という感覚でクラシック音楽は聴いてきました。例えば、マーラーの交響曲第5番第4楽章のアダージェット。最初に出てきた旋律が、もう一度ゆっくり出てくるときに「もう1回言いますよ、あなたのことが……」と語りかけているようで、とても好きなんですよね。

他にも、ラヴェルの《ボレロ》でオルガンの響きを想定してピッコロとホルンがぶつかるハーモニーに感激したこともあります。そんな部分部分に、ドキッとするんですね。そういったオーケストレーションもクラシック音楽から学びました。

——オーケストラとの共演経験もありますね。

サキタ のこぎりを始めて17年ほど経ったとき、初めて共演しました。世界初の「のこぎり協奏曲」を自分で書いたんです。指揮は故・堤俊作先生、オーケストラはロイヤルチェンバーオーケストラ。2008年のことです。

当時の僕は、「こんなふうにのこぎりを響かせたい」という思いは強かったものの、オーケストラについて知らないことだらけで。だから堤先生にはたくさん怒られながら教わりましたね。クラリネットにとんでもない旋律を吹かせようとして「こんなん口が血だらけになるわ!」と言われたり(笑)。

現場で事件が起きて、はじめて学ぶタイプなんです。徐々に「こんな旋律を書くとキレられるかも」とわかってくるようになりました(笑)。

サキタハヂメ「ミュージカルソー協奏曲No.2」(指揮:寺岡清高、オーケストラ:大阪交響楽団、2009年)

——やはりそうしたクラシックの現場での経験は、今のサキタさんにも影響を与えていますか。

サキタ  はい。今回『おちょやん』で《役者の道》という作品を書いたのですが、これは自分の中で一種の到達地点になりました。やはりクラシックの現場でたくさんの実験や録音を経験してきたからだと思っています。弦楽器群のハーモニーから生じた倍音の上を、ミュージカルソーがなぞるように旋律を重ねていく。

この状況を例えるなら、虹やオーロラです。雨や太陽の光など、さまざまな天候の条件が重なるからこそ現れる自然現象ですね。僕もミュージカルソー奏者として、「条件が整ったからこそ生まれる自然現象のような天上の音楽」を書いてみたかったんです。すごく難しかったですが、やり切れてうれしかったです。

今だからこそ届けたい物語と音楽

サキタ 今はこんな時期ですから、「早く生演奏したい」「いろんな国で音楽を届けたい」と切実に思います。やはり音楽は、生で聴いていただいてこそ、ですから。

とはいえ今回のようなドラマなどの作曲作業は、ステイホームであることには変わりません。音楽にはいろんな携わり方があって、誰に向けて届けるかによってアウトプット方法は全く異なります。世界のいろんなところを見てみると、ひとつの人生では足りないくらいおもしろい音楽がたくさんあるんですよ。

先日、息子に「お父さんっていつまで音楽するん?」と聞かれたんです(笑)。僕の場合は定年退職がないので、「どうかなあ。死ぬギリギリちゃうかな」と答えておきました。それくらい、音楽は楽しい。どこまで突き詰めても答えが出たり出なかったり、新しいドアが勝手に開いたり開かなったり……本当におもしろいもの「音楽」に出会えたと思っています。

——最後に、ONTOMO読者や『おちょやん』の視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

サキタ 今、社会的な状況に目を向けてみると、やはり本当に大変な時期にあると思います。そこで腐るか否かは自分の心根次第。今だからこそ、千代の「腐らない」姿を見届ける価値があると思います。音楽とともに、ぜひ観てください。きっと千代に応援されますよ。

番組情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』

放送:
総合:月〜土 午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:月〜土 午前7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り

音楽:サキタハヂメ

作:八津弘幸

語り:桂吉弥

出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこほか

制作統括:櫻井壮一、熊野律時

プロデューサー:村山峻平

演出:椰川善郎、盆子原誠ほか

制作:NHK大阪放送局

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構成・文
桒田萌
構成・文
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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