映画『デュオ 1/2のピアニスト』で双子ピアニストを演じるカミーユ・ラザ×メラニー・ロベール独占対談
2月28日から公開される映画『デュオ 1/2のピアニスト』は、実在する双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の数奇な人生をモデルに描く感動のヒューマンドラマ。
公開に先駆け、本作でW主演を務めたカミーユ・ラザとメラニー・ロベールの対談がONTOMOで実現! 役作りのために猛特訓した演奏の舞台裏やプレネ姉妹からの言葉、読者へのメッセージをお届けする。
大学卒業後、フランス留学を経て、『ELLE JAPAN(エル・ジャパン)』編集部に入社。映画をメインに、カルチャー記事担当デスクとして勤務した後、2020年フリーに。...
ピアノはゼロからスタート! 特訓の裏話
——エリート音楽院を舞台にした本作で双子のピアニストを演じるために、役作りでピアノを猛特訓されたとか。どのくらい練習されたのですか?
メラニー 撮影前、私たちはピアノをまったく弾いたことがありませんでした。ですのでコーチに入ってもらって、8か月間、トレーニングを重ねたんです。ピアノの椅子の座り方や手の動かし方から教わる完全にゼロからのスタートで、私はベートーヴェン、カミーユはリストの曲から始めたと思います。まずは1人でしっかり弾けるようにならなければならなかったので、1人の練習のほうが長かったですね。ラストで披露するプレネ姉妹の楽曲はコーチと3人で練習しました。
1994年3月1日生まれ。16歳からモデルをしており名だたるブランドの広告塔をつとめていた。近年では、Netflixシリーズ『エミリー、パリへ行く』で、日本でも大人気のキャラクターである主人公の親友・カミーユ役を演じている。
メラニー・ロベール(左)
フランスの新星。フランスのテレビドラマや、映画で大活躍中の期待の女優。
カミーユ いちばん大変だったのは、最後のプレネ姉妹の楽曲です。姉妹は骨が折れやすい難病を両手に発症していたので、お互いが奏でるピアノの音を補いつつ、2人で1曲を完成させる演奏法を生み出しました。それは彼女たちだけの演奏法なので、私たちはそれまでの練習法を忘れて、一から稽古をしたんです。
メラニー そう、ステージに2台のピアノを置いて背中合わせで座って、ふたりの動きだけでなく、お互いの音楽も合わせる必要があって……。カミーユは手首が柔らかいんですが私は固いので、最初の頃は腱鞘炎になったこともありました(笑)。実はコーチもプレネ姉妹の演奏を見たことがなかったので、私たち3人で研究しながら作っていったんです。
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