
ショパンコンクールセミファイナリストのピオトル・パヴラク、数学は音楽づくりにも影響あり!?

ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位に入賞し、第19回ショパン国際ピアノコンクールでセミファイナリストとなったピオトル・パヴラクさん。実は数学や音楽史の国際大会でも入賞歴をもち、数学では修士号も取得しているという一面も! なぜそんなに数学が得意なの!? 後編では、ピアノと数学の勉強の両立についてなど、語ってもらいました。

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...
子どもの頃から憧れていたオルガンも学ぶ
——次に、多彩なパヴラクさんの音楽以外も含めた幅広い活動ついてうかがいます。まず、オルガンも演奏されますが、古楽器への興味と関係があるのでしょうか?
パヴラク 僕がオルガンを弾き始めたのは、古楽器に触れるより前で、子どもの頃からその豊かな音色や圧倒的なパワーに惹かれていました。重厚な響きが身体に伝わる快感があって、今にいたるまでずっとオルガンに魅了されています。ピアノと並行してオルガンのレッスンも受け、音楽学校は両方で卒業しました。
バッハを演奏するときにも、オルガンの経験はとても役立ちました。ピアノで弾くバッハは美しいものの、バッハが生涯目にしたことのない楽器で演奏しているわけで、ある意味“編曲版”のような感覚があります。でも、歴史的なオルガンや復元されたオルガンを弾けば、彼が実際に使っていたのとほぼ同じ楽器なんです。すると、あらゆる音の組み合わせが驚くほど自然に機能するし、 バッハがオルガンという楽器をどれだけ弾きこなしていたのかがわかるんです。技術的にもとても難しい曲ばかりなのに、楽器にぴったり合っていて。
だから、古楽器との関係で言えば、オルガンのほうが先でしたが、「作曲家が想定した音を知りたい」という気持ちは共通していて、それが僕を古楽器に引き寄せた理由の一つでもあります。

1998年生まれ。グダニスク音楽アカデミーでヴァルデマル・ヴォイタスおよびアンナ・プラシェフスカに師事し、ピアノを学んだ。2022年マイ・リンド国際ピアノコンクール優勝、2023年ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位など国内外のコンクールで入賞。オルガン、指揮、即興演奏にも取り組み、録音制作にも携わるほか、数学の修士課程を修了している。
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