
プレイリスト
2022.09.02
ただいまショパン第14回
ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク ヘ長調 Op.14――民族音楽要素にウィーンが熱狂

ショパンの作品を全曲聴いてみよう! ショパン自身がつけた作品番号順に聴くことで、ショパンの“設計図”が見えてきます。

ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク Op.14
「クラヴィアク風ロンド」の意味をもつ、ピアノとオーケストラのためのこの作品は、ウィーンに初めて訪れた時の演奏会で披露されました。1729年8月、ケルントナートーア劇場でのデビューが大成功に終わった1週間後、2回目の演奏会です。
2回目の演奏会は8月18日、《ロンド・ア・ラ・クラヴィアク》を演奏曲目に入れた。
即興的な勢いと民族音楽的要素でショパンは聴衆を熱狂させた。民族音楽の要素がとりわけ魅力的だったようで、「こういった種類の音楽を聴いたことのない聴衆には衝撃的な感動だったようです」と家族に書いている。
——小坂裕子著 作曲家◎人と作品シリーズ『ショパン』(音楽之友社)32,33ページより
序奏はマズルカのリズム、ロンド部分はシンコペーションが特徴のクラクフ地方に伝わる民族舞踊「クラコヴィアク」のリズムで書かれています。
作品はポーランドの貴族で、帝政ロシアの大臣委員会議長を務めた後、ロシアからの独立を目指し発足したポーランド国民政府の首相を務めるも、11月蜂起に敗北。パリに亡命していたアダム・イエジィ・チャルトリスキの妻、アンナ侯爵夫人に捧げられています。

作品を捧げられたアダム・チャルトリスキ侯爵夫人アンナ。旧姓アンナ・ゾフィア・サピェジナはポーランド貴族で、兄も夫と同じくポーランド独立を目指した政治家だった。

アダム・イエジィ・チャルトリスキ。亡命後はパリのサン=ルイ島の「オテル・ランベール」を拠点に、ポーランド国家復活を目指した。ショパンの葬儀においては、葬儀委員長を務めている。
作品紹介
ロンド・ア・ラ・クラコヴィアク Op.14
作曲年代:1828(ショパン18歳)
出版:1834年
献呈:Frau Fürstin Adam Czartoryska アダム・チャルトリスキ侯爵夫人
ただいまショパン

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